認知症の予防や対策などについて考える「第7回日本認知症予防学会学術集会」が、 ことし9月、岡山市で開催されました。今回の学術集会で発表された最新の情報を基に、日常生活の中でできる、 認知症予防策をご紹介します。
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うがいやマッサージ...「ごま油」でデトックス
ごまの活用法は、料理だけではありません。アーユルヴェーダでは、マッサージにもうがいにも、ごまを幅広く活用しています。
「使うのは市販の白ごま油。体を温める効果もあり、寒い時期には特におすすめです」と話してくれたのは、岡山大学病院(神経内科)病院講師の菱川望先生。
そこで、家庭でできるごまを使った体のケア方法を、教えていただきました。
ごま油うがい
白ごま油を活用して、お口のケアを行いましょう。歯茎や歯にいいだけ でなく、気になるほうれい線を改善したり、声が 良くなる効果も期待でき ます。朝起きたときや、夜寝る前がおすすめです。
<手順>
白ごま油を適量(大さじ1程度)、口に含む。飲み込まないように注意しましょう。
時々左右に口を動かして白ごま油を口の中全体になじませる。約10分程度続けます。
油が唾液となじみ、 サラサラの状態になったら、油をポリ袋などに吐き出す。水かぬるま湯で口の中をよくすすぐ 。
ごま油マッサージ
ツボが集中する「耳」のマッサー ジは、体の巡りを良くするのに最適。白ごま油はそのままでもかまいませんが、湯せんで人肌程度に温めると、より効果的です。
●耳のマッサージ
白ごま油をつけた手で、耳を少し引っ張りながら広げるようにマッサージして耳全体をほぐしていく。
人さし指と中指で耳を挟み、耳の前後をほぐす。心地良いと感じる程度の強さで行うのがポイント。
綿棒で耳の中にも白ごま油を塗る。5分以上おいてから、乾いた綿棒で拭き取る。
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指導/高橋依子(アーユルヴェーダ・ヒーリングコンサルタント。インド中央政府科学技術省認定ヨーガ講師) 取材・文/佐藤あゆ美 撮影/木下大造
菱川 望(ひしかわ・のぞみ)先生
岡山大学病院(神経内科)病院講師。日本内科学会総合内科認定医・専門医、認知症専門医。インドの伝統医学、 アーユルヴェーダに造詣が深く、その知恵を生かした予防医療を展開。