自律神経の名医の「免疫力を高める」生活術。朝にすべき「3つのこと」と「NG行動」

免疫力を高めるには、自律神経のバランスを整えることが大切です。一見難しそうですが、日頃の習慣を見直すことで効果を期待できます。今回は、順天堂大学医学部教授の小林弘幸(こばやし・ひろゆき)先生に、「免疫力を高める生活術」の中から「朝にする3つのこと」を教えてもらいました。

【前回】名医が教える自律神経の「整え方」 。リズムが乱れると「だるい」「疲れ」の原因に

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朝は体内時計を合わせるとき

体には、体のリズムを調節する"体内時計"が備わっています。

体内時計がズレると自律神経も乱れ、さまざまな不調が出てくるように。

体内時計を正常に働かせるには、「毎朝、同じ時間に起きる」「朝食をしっかり食べる」ことを、まずは心がけましょう。

1.コップ1杯の水を飲む

朝は、交感神経が優位になる時間帯。

一方で、副交感神経が下がりやすい時間帯です。

「腸は、睡眠中に消化や吸収をしているため、朝方は働いていません。腸を目覚めさせるには、朝起きたらすぐに1杯の水を飲みましょう。適度に胃腸を刺激することで、胃腸の働きを司る副交感神経の下がり過ぎを防ぎ、自律神経のバランスを整えることができます」(小林先生)

2.朝は窓を開ける

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自律神経を整えるためには、毎朝同じ時間に起きるのが基本。

そして、1日の始まりには朝日を浴びてほしいと小林先生。

「最も好ましい起床の形は、朝日をたっぷり浴びて、自然に目が覚めること。寝室のカーテンをレースにするなど、朝日が差し込むようにしておくと爽やかに目覚めることができます。布団から出たら、窓を開けて自然の光を浴びましょう。そして、思い切り伸びをして深呼吸をします。自律神経は、朝日を浴びた瞬間から活性化します」

3.朝食で腸を刺激

発酵食品

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自律神経にいい食事の取り方は、1日に必要な栄養素を3回に分けて食べること。

特に朝食は大切だと小林先生。

「1日の活動前に適度に食べることで、副交感神経を適切な状態に上げておくことができます。食事はよく噛んで、ゆっくりと味わうように心がけてください。食欲のない朝は、みそ汁だけでもかまいません」

腸の健康も自律神経を整えるために重要です。

発酵食品と食物繊維を積極的に摂ること。

加えて、オリーブオイルなど良質なオイル類を毎朝スプーン1~2杯摂ることを習慣にしましょう。

《コレはやってはいけない》
予定のない日もダラダラ寝はNG

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前の晩遅かったからとダラダラ寝ていると、体内時計が正常に働かなくなり、自律神経が乱れて体調を崩す原因になります。

前夜遅く寝たとしても、午前8時には起きて朝日を浴びるようにしましょう。

取材・文/寳田真由美(オフィス・エム) 撮影/米山典子 イラスト/カトウミナエ モデル/氷川よし子(SPLASH)

 

<教えてくれた人>

順天堂大学医学部 教授

小林弘幸(こばやし・ひろゆき)先生

1960年生まれ。自律神経研究の第一人者。日本初の便秘外来を開設した腸のスペシャリスト。学生時代はラグビーに熱中、スポーツにも造詣が深く指導も。著書多数。

この記事は『毎日が発見』2022年6月号に掲載の情報です。

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