免疫力を高めるには、自律神経のバランスを整えることが大切です。一見難しそうですが、日頃の習慣を見直すことで効果を期待できます。今回は、順天堂大学医学部 教授小林弘幸(こばやし・ひろゆき)先生に「理想的な自律神経のバランス」についてお聞きしました。
【前回】自律神経の名医の「免疫力を高める」1日の過ごし方。できることから「自律神経を整える生活習慣」を
交感神経と副交感神経の切り替えがポイント
自律神経が整った、体にとって最も良い状態は、交感神経も副交感神経も、共に高いレベルで活動していることだと小林先生。
「自律神経のリズムは時間帯によって変わります。日中の活動時間帯は交感神経が優位に、夜の休息タイムや就寝時は副交感神経が優位になっています。このリズムが乱れると、なんだかだるい、疲れがとれないなど、さまざまな不調に悩まされる可能性が高まります」
交感神経と副交感神経をバランスよく保つには、二つのスイッチを上手に切り替えることが大切。
ここからは、朝昼夜に行いたい自律神経の整え術を紹介しましょう。
自律神経のリズムは、時間帯で変わります
理想的な自律神経のバランス
《交感神経アップ》朝日を浴びて軽く体を動かす
ダラダラ寝るのはダメ[NG]
《副交感神経アップ》写真を撮ってリラックス
《副交感神経アップ》呼吸をして体の力を抜く
《副交感神経アップ》夕食後はウォーキング
《副交感神経アップ》ゆったりお湯につかる
寝る前のスマートフォンは×[NG]
現代人に多い自律神経の乱れ方
取材・文/寳田真由美(オフィス・エム) 撮影/米山典子 イラスト/カトウミナエ モデル/氷川よし子(SPLASH)