寒さで体がこわばる日は、温かい白湯を口にしてみませんか。内側から冷えを改善し、体の調子をおだやかに整えてくれます。今回は料理家で調理師の井澤由美子さんに「白湯の沸かし方と飲み方」についてお聞きしました。
【前回】風邪予防、胃腸の不調にも効果的♪ 朝晩の新習慣「白湯」生活を始めませんか?
白湯の時間をゆっくり楽しむ
「お湯を沸かす時間から白湯を楽しんで」と井澤さん。
じっくり沸かして、ゆっくりいただく。時間をぜいたくにかけることで、心身によりよい効果をもたらします。
1.水は水道水でOK
くみたての新鮮な水道水を使います。「電気ポットは避け、やかん、鉄びんなどで沸かします。夜に作る場合は保温ポットに移して」
2.沸かしてカルキを抜きます
ふたを取り、弱火で20分ほど沸かすと塩素が抜けておいしい水になります。火を止めたらそのまま少し冷まして。
※南部鉄器の鉄瓶で沸かすときは、10分程度にしてください。また、鉄瓶に湯を残しておくとさびの原因になるので、冷ます際は別容器に移してください。
3.少しぬるめがおすすめ
白湯の飲みごろは45~50度。「温度は好みでかまいませんが、胃が活発に動く38度以上を目安にして。冬はやや熱めでもよいですが、アツアツは避けましょう」
4.ゆっくり少しずつ味わって
1杯の目安は1カップ(200ml)。「白湯はごくごく飲めるものではありません。目を閉じて20分ほどかけ、ゆっくり飲んで体をいたわります。もちろんお代わりもOK」
取材・文/坂本典子、佐藤由香(シェルト*ゴ) 撮影/中野博安