寒さで体がこわばる日は、温かい白湯を口にしてみませんか。内側から冷えを改善し、体の調子をおだやかに整えてくれます。今回は料理家で調理師の井澤由美子さんに「白湯の基本知識」ついてお聞きしました。
一日の始まりは1杯の白湯。体を内側から温めます
何も入れていない、まっさらの水を沸かしたお湯。
料理家の井澤由美子さんは、この白湯を朝晩飲むのが習慣といいます。
「温かい白湯をゆっくり飲むと体調がよくなるような感覚があります。血管を温めてくれるので体温が上がり、目覚めもすっきり。夜は入浴しながら飲むと、汗とともに老廃物が出やすく、安眠につながります」
白湯は慣れないと飲みにくいと思われがちですが、じつはお茶より胃にやさしく、飲み疲れしないそう。
「毎日飲んでいると、白湯ののどごしで体調の良しあしがわかるようになります。2週間ほど続けたら、肌のキメが整ってきたという人もいますよ」
もっと知りたい、白湯のこと
朝日に当たると交感神経優位に
できれば窓辺などで、朝日を浴びながらいただくのがおすすめ。交感神経のスイッチが入り、活発に動けるようになります。セロトニンの分泌により夜の睡眠の質が改善。
その日の調子に合わせて食材をプラス
白湯は胃腸に負担をかけないようにいただくものですが、体調によっては食材をプラスして楽しんでも。体を温めるしょうがや抗菌作用のある梅干しなどを上手に取り入れて。
深呼吸をしながらゆったりリラックス
白湯はゆっくり飲むことが大切。目を軽く閉じ「息を4秒吐いてしっかり吸う」を3~4回繰り返しながら飲むと心が落ち着き、白湯の甘みを感じながらリラックスできます。
取材・文/坂本典子、佐藤由香(シェルト*ゴ) 撮影/中野博安