今回ご紹介するのは、肩甲骨を動かして血行やリンパの流れを促進し、代謝を良くするストレッチ。リンパティック・ストレッチの考案者・前新マミさんに「肩甲骨ストレッチ」を教えてもらいました。
寒いと肩がちぢこまります。背中から気持ち良く伸ばしましょう!
肩甲骨を動かすといいことがたくさん!
肩こりや首のこりの原因は、姿勢や目の疲れ、筋肉を動かさない等々、いろいろ考えられます。
寒い季節は血行も滞るので肩こりも増えてきます。
温めたり、マッサージをすると肩こりが良くなるのは、血行とリンパの流れが改善されるからです。
筋肉を動かすのと同じように血行やリンパの流れが促進され、老廃物や痛み物質も排出しやすくなります。
さらに肩甲骨を動かすと、代謝も良くなるので、やせやすい体になります。
"肩甲骨ストレッチ"
★肩甲骨を動かす
★肩こり・背中のこり解消
★背骨を動かす
さあ、やってみましょう!
今回は立って行います。
最初は肩がボキボキいうかもしれませんが、気持ち良~く動かしましょう。[(2)~(3)を8回]
【使っているところ】腕と肩甲骨
(1)姿勢良く立つ
背筋を伸ばして脚を軽く開いて立ちます。
(2)腕を引く
指を握って腕を思い切り後ろに引き、胸を広げます。肩甲骨を寄せるつもりで行います。
(3)腕を伸ばす
指をパーッと開きながら、腕を前へ勢い良く伸ばします。背中を丸めて肩甲骨を広げるつもりで行います。(2)に戻り、8回繰り返します。
いすに座って行ってもOKです。
【NG】姿勢が悪いとしっかり背中が伸びません。
《背中を緩めて自律神経を整える》
自律神経が乱れると、体のいたるところにさまざまな不調が現れます。
自律神経の交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキといわれていますが、多くの人が交感神経が優位になっていて、バランスが乱れていることが多いです。
とくにコロナ禍のような強いストレスは交感神経がさらに優位になっていきます。
ストレスがかかると背中がバリバリにこって痛みも出てきます。
自律神経は背骨に沿って通っているので、背中の筋肉や背骨を動かして緩めると副交感神経の働きがアップし、自律神経のバランスを整えることができます。
取材・文/石井美佐 撮影/藤田浩司 ヘアメイク/ange イラスト/小沢陽子