胸や肩まわりや体の横の体側の筋肉は、カチコチになりがち。そこで今回ご紹介するのは、固まりがちな筋肉を伸ばしてリンパと血液の流れを促進するストレッチ。リンパティック・ストレッチの考案者・前新マミさんに「タオルを使ったスーパー引き伸ばしストレッチ」を教えてもらいました。
思い切り、体を縦に引き伸ばしましょう!
縮んだままだと筋肉は固まってしまう
胸や肩まわりの筋肉は、日常生活で比較的よく使われている筋肉です。
筋肉は縮んで伸びる、伸縮という2方向の動きがあり、筋肉を使うときは縮めて使っています。
そのためよく使う筋肉は、縮みっぱなしになっていることがほとんど。
肩や胸は意識してしっかり伸ばしてあげましょう。
また体の横の体側は、使われないことが多い部位です。
筋肉もカチコチになりがちなので、しっかりストレッチしましょう。
"タオルを使ったスーパー引き伸ばしストレッチ"
★胸・肩のストレッチ
★体の側面のストレッチ
★リンパと血液の流れを促進
さあ、やってみましょう!
気持ちよ~く、のびのびとストレッチしましょう。
全身の血行もリンパの流れもよくなりますよ。
【(1)~(3)を4回】
フェイスタオルの端を握り、脚はあまり開かないであお向けになります。
(1)バンザイをする
タオルを握ったまま、バンザイと腕を頭の上の床へと伸ばします。手は床に着いても着かなくてもOKです。おへそを縦に伸ばすようなつもりで、上下に伸びます。
Point
腰が浮いたり、反らないようにして伸ばしていきます。
(2)体側を伸ばす
タオルを握ったまま、床の上で上半身を傾けていき、体側をしっかり伸ばします。
(3)反対の体側も伸ばす
真ん中に戻ったら、今度は反対側に傾けて体側を伸ばします。
《胸を開くと呼吸もしやすくなる》
胸の大きな筋肉である大胸筋が縮んだままだと猫背になったり巻き肩になり、姿勢が悪くなる要因になります。
前かがみの姿勢や猫背だと深い呼吸ができず、酸素も取り込みにくい体になっています。
日常の動作ではあまり胸を開くことがないので意識的にときどき大きく胸を開きます。
壁を使って胸(大胸筋)をストレッチするのもおすすめです。
壁から50cmほど離れて横向きに立ちます。
少し後ろに腕を伸ばし、壁に手のひらを当てます。
胸を張るようにして体重を腕にかけていき、胸と肩をストレッチします。
手の高さを変えるとストレッチされる場所も変わります。
取材・文/石井美佐 撮影/藤田浩司 ヘアメイク/ange イラスト/小沢陽子