今回ご紹介するのは、こりやすいお尻周りの筋肉をほぐし、リンパ節を刺激するストレッチ。リンパティック・ストレッチの考案者・前新マミさんに「お尻柔軟ストレッチ」を教えてもらいました。
今回は寝ないで行います!
お尻はこりやすく
ほぐしにくい場所
お尻はたくさんの筋肉が層になっている場所です。
座っている時間や同じ姿勢が長いと、コリを感じることも多く、こっていてもなかなかほぐしにくい場所です。
筋肉が硬くなっていると血行やリンパの流れが悪くなるので、腰痛や股関節の痛みも出やすくなります。
股関節にはそけいリンパ節という、いちばん大きなリンパ節があるので、周りの筋肉が硬いとリンパの流れが滞り、働きが阻害されてしまいます。
"お尻柔軟ストレッチ"
★股関節の回りを伸ばす
★腰痛を予防
★そけいリンパ節を刺激する
さあ、やってみましょう!
一気にギュッと力をかけるのではなく、ジワリジワリとお尻を伸ばしていくようにします。
【(1)~(3)を2回】
(1)片脚を曲げて開脚する
片方の脚を曲げて開脚して座ります。曲げた脚のかかとは恥骨の前あたりに引き寄せておきます。
(2)曲げた脚側を向く
曲げた脚側に体の向きを変え、両手を床につきます。後ろの脚はなるべくまっすぐ床に伸ばします。背中が丸くならないように注意して、曲げた脚側のお尻と、伸ばした脚の股関節の前側が伸びるのを感じましょう。
【さらに伸ばしたい人】
曲げた脚のかかとを少し前へ持ってくると、さらにストレッチの強度が上がります。
(3)反対側も伸ばす
(1)に戻り、今度は反対の脚を曲げて向きを変え、同じようにストレッチします。
【そけい部が浮く人】
股関節の前が床からかなり浮いてしまう人は、クッションやタオルを畳んで挟むと伸ばしやすいです。
《テニスボールでお尻のコリとりセルフマッサージ》
テニスボールはほどよい硬さがあるので、コリほぐしに使うと手が届かない場所でもセルフマッサージすることができます。
お尻のほっぺたあたりにボールを当てたり、腰に近いところに当てたりして、体重をかけて押します。
両ひざを立ててあお向けになり、テニスボールをお尻に当てます。
体重をかけて左右にひざを倒して、コリを感じる部分をボールで指圧してほぐします。
腰や骨盤の回りも効果的です。
取材・文/石井美佐 撮影/藤田浩司 ヘアメイク/ange イラスト/小沢陽子