最近の自粛生活で会話が減って...という方、いませんか? ひょっとすると唾液の分泌が減り、口腔環境が悪化しているかもしれません。実は唾液には、最先端の消毒液にも匹敵する殺菌効果が備わっているんだそう。そこで、唾液の分泌を促す「殺菌ベロ回し」を開発された坂本紗有見先生に、アンチエイジングや鼻呼吸を目指すものなど、「目的別のベロ回し」を教えていただきました。
舌が動きにくい人は「簡単ベロ回し」
日ごろあまり意識して動かすことのないベロは、知らず知らずのうちに動きが鈍っています。
思うようにベロが動かない人は、簡単なベロ回しから挑戦を。
1.上下の歯が接する面をなぞるように動かす。まずは上から
【往復12秒】
上の左の奥歯から、ゆっくりと右の奥歯まで。折り返して右から左の奥歯へと動かします。
2.下の歯も同様に動かす
【往復12秒】
下の左の奥歯から、右の奥歯へゆっくりと。折り返して右から左の奥歯へと動かします。
若々しくいるために「アンチエイジング・ベロ体操」
ベロ回しは唾液を出すだけでなく、口の周りの筋肉を鍛え、引き締める効果もあります。
輪郭を引き上げ、張りのある顔を保つ効果が期待できます。
《口角アップ体操》
口角が自然に上がり、ほうれい線が目立たなくなります。
ベロを上顎に吸い上げ、奥歯を軽くかみ合わせます。口は横に広げ、「イー」と発音する形に。
そのまま「シー」と音を立てて唾液を吸い、口を開けたまま飲み込みます。
《ベロの吸い上げ体操》
ベロが鍛えられ、顎のラインがすっきりします。
ベロはスポット(上の前歯2本の真後ろにある膨らみ)より後ろに、吸い上げるようにつけます。
ベロ裏のひもが伸び切るくらいまで伸ばします。
大きく口を開けたまま、ベロの表面全体を上顎につけ、そのまま30秒。
舌の位置をリセットする「あいうべ体操」
福岡市「みらいクリニック」の今井一彰先生が考案。
口呼吸が鼻呼吸に変わり、口内の乾燥や雑菌侵入を防ぎます。
●1~4を各3~5秒かけてゆっくり行います。
●1日30回を目安に行うと効果的。朝・昼・晩に各10回など。
1.口を大きく開いて「あー」
2.唇をしっかり引いて「いー」
3.タコのように唇を突き出して「うー」
4.ベロを前方に力いっぱい出して「べー」
【まとめ読み】特集「1分間殺菌ベロ回しの5つの効果」記事リスト
取材・文/岡田知子(BLOOM) イラスト/入江めぐみ