新型コロナウイルスの影響でマスクのある生活がすっかり日常になりました。布マスクを洗って使っている人も多いのではないでしょうか。そんな中、クラウドファンディングで、わずか3時間で「100万円の支援」を達成し、最終的には目標の70倍以上の支援を得た「洗って使える日本製のマスク」が話題となっています。
これがそのマスク。2枚組でポーチがついて税込み3,960円にて販売されている
決め手は兵庫県の老舗染色工場が製造する「抗菌消臭生地」
そのマスクとは、多可染工が企画・発売している「タスト抗菌消臭立体マスク」。
この商品がユニークな点は、昭和30年創業の老舗染色工場が開発した抗菌性能を持つ「糸」にあります。
兵庫県にあるこの多可染工が開発した「TAS:TO(タスト)糸」は分子レベルで綿糸を「改質」したもの。
菌を殺すのではなく、「菌の増殖を抑制・阻害して減少」させるという特徴を持っています。
「この糸で織った生地でマスクを作れば...」という発想で生まれたのが同商品。
「洗って使い続けても高い抗菌性を維持してくれる経済的なマスク」というわけなんです。
洗濯&性能試験で100回洗濯後の機能テストにも合格。洗濯しても抗菌機能が落ちない点が、人気の大きな理由なんです。
クラウドファンディングに出品、わずか3時間で目標達成
2020年3月30日に、クラウドファンディング「Makuake」にプロジェクトを掲載すると、瞬く間に支援が集まり、目標金額の100万円はわずか3時間で達成。コメントには応援や追加支援の募集を求める声が多く届き、「マスク不足の時期に日本製の高性能マスク」という点も追い風となり、大きな注目を集めました。
その後、開発は順調に進み、6月までにはクラウドファンディングの支援者への発送を済ませ、7月から一般販売も開始。実に「予定の50倍」という非常に好調な売り上げを記録しているんです。
「クラウドファンディングで予想を大きく上回る方にご支援いただき、製品化してほしいという多くの方々のお声により製品化が実現できました。コロナ禍の大変な状況の中、困っておられる多くの方のお役に立てたことを、大変うれしく思います。日本製という安心感と洗って繰り返し使えること、高機能であることが支持いただけているようです」(同社広報担当の森脇さん)。
3Dデザインで、呼吸がしやすく蒸れにくいにも特徴。肌当たりのいい半透明の熱可塑性ポリウレタンを使用したマスクのひもも、耳が痛くなりにくいと好評だそう
この「タスト抗菌消臭立体マスク」は男女兼用で、サイズは(鼻~あご)14cm×横(中央~端)10.5㎝。マスク2枚、マスクと同素材を使ったマスクポーチ2つのセットで税込み3,960円で、通販サイトなどを中心に販売されています。
ウィズ・コロナの時代、今後も「マスク」とのお付き合いは長く続いていくはず。
そんな選択肢の一つに、話題のマスクも加えてみてはいかがでしょう?