「近頃、血圧が少し高いかも」という人、いませんか? 栗原クリニック東京・日本橋の栗原 毅(くりはら・たけし)先生は「ストレスがかかると、アドレナリンなどの昇圧ホルモンが分泌されて血圧が上昇します。リラックス法などで上手に解消しましょう」と言います。そこで、栗原先生に、自宅でできる「血圧安定リラックス術」と、食事の改善、運動について、お聞きしました。
昼間は「深呼吸」で
息を吐きます
口を少しとがらせておなかをへこませながら、肺にたまった空気をゆっくりと全て吐きます。
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息を止めて力を抜きます
吐き切ったら口を閉じて息を止め、一気に全身の力を抜きます。自然と鼻からたくさん空気が入っていきます。数回繰り返します。
夜は「全身脱力」で
首、両手、両脚に力を入れます
あおむけに寝て、首、両手(手は握る)、両脚にぐっと力を入れ、全身を緊張させます。
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体の力を抜きます
足先、手先から体の中心に向かい、順に力を抜いていきます。そのまましばらく横になって、全身をリラックスさせます。寝る前に行うと熟睡できます。
食事
食塩を減らしてカリウムをたっぷり摂る
こんな食材がおすすめです。
・ほうれん草、春菊などの野菜
・すいか、メロンなどの果物
・いも類や豆類
・海藻類やきのこ類
運動
毎日20~30分散歩気分で歩く
緊張している交感神経を鎮め、心身を緩めるにはのんびりとした散歩がおすすめ。歩くときは1人または少人数で、ほかの人と距離を保つようにします。
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「勘違いが増えた」「怒りっぽくなった」と思ったら、ストレスの影響が強くなっているサインです。ぜひ、上記を踏まえて、リラックスを心掛けてください。
取材・文/オフィス・エム(寳田真由美) イラスト/タチバナ*ミー