腰痛に悩んでいる人は、実は「ろっ骨」が固くなっているのかもしれません。新しい腰痛改善法を提唱する川口陽海さんは「ストレスでろっ骨が固くなると血流不足を引き起こし、腰痛発症の原因になります」と言います。1万人の患者を治してきた川口さんの著書「腰痛を治したけりゃろっ骨をほぐしなさい」(アスコム)から1日1分でできる「ろっ骨ほぐし」の方法をご紹介します。
腰の痛みがとれる! 和らぐ!
「ろっ骨ほぐし」のやり方
まず、「ろっ骨ほぐし」のやり方を覚えましょう。
これから紹介するエクササイズでろっ骨をほぐすと、背中の筋肉も柔らかくなります。
すると腰に無理な負担をかけることがなくなり、腰痛が改善されるのです。
「ろっ骨ほぐし」は、短時間で簡単にできるものばかり。
また、すべてを行わなくても構いません。
1日1分~、1つでも2つでもやってみてください。
「ろっ骨ほぐし」のポイント
POINT1
ろっ骨の動きをイメージしながら行いましょう。ろっ骨を動かしている意識を持つことで、ほぐされていることが体感でき効果が高まります。
POINT2
ろっ骨は繊細な箇所でもあります。強く押しすぎないように注意しましょう。ほぐす感覚でろっ骨を押し、さすります。
POINT3
痛気持ちいいポイント(ツボ)を探りながら行います。
POINT4
リラックスした姿勢で、すべて1日1分から。「脇腹のマッサージ」だけで済ませても構いません。1つでも2つでも、気になる「ろっ骨ほぐし」を行いましょう。
※効果には個人差があります。
[ろっ骨ほぐし]1.脇腹のマッサージ
真っすぐに立ち視線は正面に向け、両手を左右脇腹のろっ骨部分にあててマッサージします。骨と骨の間をほぐすイメージで、手のひらをゆっくりと動かしましょう。
手のひらを脇腹にあててほぐします。
真っすぐに立ち視線を正面に向け、右手を左鎖骨下にあてます。左肩を後ろから前へとまわすように動かしながら、さするようにマッサージしていきましょう。左右ともに行います。
脇腹にあてた手を上下、前後にまわすようにしてほぐしていきます。胸の下から、ろっ骨の下部まで広い範囲をほぐすようにしましょう。
※椅子に座って行ってもOKです。
[ろっ骨ほぐし]2.鎖骨下のマッサージ
真っすぐに立ち視線を正面に向け、右手を左鎖骨下にあてます。左肩を後ろから前へとまわすように動かしながら、さするようにマッサージしていきましょう。左右ともに行います。
指のつけ根部分を使って、ゆっくりとさすります。
鎖骨の下部分を上下左右に幅広くケアしていきます。肩をわずかにまわすことで、ろっ骨の形がイメージでき効率よくほぐせます。
※椅子に座って行ってもOKです。
[ろっ骨ほぐし]3.お腹のマッサージ
真っすぐに立ち、視線を正面に向け、両方のこぶしをお腹のろっ骨にあてます。自然に呼吸をし、ろっ骨の動きも意識しながらこぶしを動かしてマッサージしていきましょう。
指の第2関節を押しあてながらほぐします。
ろっ骨を持ち上げるイメージで行います。こぶしを腹部に強く押しあてる必要はありません。両こぶしを上下左右に動かしながらリズミカルにほぐしましょう。
※椅子に座って行ってもOKです。
[ろっ骨ほぐし]4.背中のマッサージ
真っすぐに立ち、視線を正面に向け、両方の手を後ろにまわし、こぶしを背中にあてます。指の関節を使って背面からろっ骨をマッサージし、ほぐしていきましょう。
指の第3関節を背中にあててほぐします。
両方のこぶしを左右上下に動かして、ろっ骨をほぐします。両腕を後ろにまわせない場合は、無理をする必要はありません。パートナーにほぐしてもらいましょう。
※椅子に座って行ってもOKです。
手術・薬いらずの腰痛改善法「ろっ骨ほぐし」を全6パートに集約