実は、ひざの痛みは、下肢の筋肉を鍛え直すことで十分に予防や改善ができます。一生自分の足でスタスタ歩くために、ひざを守るためのトレーニングを始めましょう。戸田リウマチ科クリニック院長・医学博士の戸田佳孝(とだ・よしたか)先生に、足踏みして腸腰筋を強化する体操を教えていただきました。
【立ちっぱなし、階段を上るときに痛い人】とにかくたくさん!!足踏みに挑戦
長時間立っていたり、階段を上ったりしたときにひざが痛むのは、腸腰筋が弱っているから。
腸腰筋は、股関節を曲げる働きを担っており、歩くときに脚を持ち上げ、体を前に押し出す役割を果たしています。
また、骨盤が前後に傾かないように安定させる働きも。
20秒間で水平足踏み
20秒間でできるだけたくさん行う
太ももを持ち上げる
骨盤の高さに置いた両手のひらに、「バチッ」と当たるまで太ももをしっかりと持ち上げます。20秒間、左右交互に可能な限り速く行います。
ふらつく人は
いすやテーブルなどに手をついて行ってOK。
以下の2つはNGです
手のひらの高さが骨盤よりも低く、太ももが十分に上がっていない。
骨盤の高さに置いた手のひらに、太ももが当たっていない。
取材・文/笑(寳田真由美) 撮影/木下大造 イラスト/かざまりさ