体の痛みや見た目の老けにつながりやすい「猫背」。慈恵医大リハビリテーション科の安保雅博さんと中山恭秀さんは、「背中がまっすぐになると、若々しく元気に見える」と言います。そこで、そんな2人の著書『丸まった背中が2カ月で伸びる!』(すばる舎)から、丸くなる原因と寝たままできる簡単トレーニングの一部を連載形式でお届けします。
テーブルにベタっと寝て、手を使わずに起こす
座って行う筋トレです。
筋力を強化する大きなポイントは、重力に逆らう方向に動かすこと。
座っている姿勢で重力に逆らって背筋を鍛えるには、目の前にテーブルのある環境がいいでしょう。
テーブルの高さはおへその高さくらいが良いと思います。
まずは、このテーブルに手、肘、二の腕すらついて、ベターッと寝てください。
もしくは、テーブルの端に手をついてみましょう。
この姿勢からスタートします。
少し手で押す感じで、上体を起こします。
手を使わずに起こせたら、さらに背筋、とくに腰部を中心に強化することができます。
背中は伸ばし、上体を起こしながら顔は天井を見るようにしましょう。
背中を丸めた状態だと、ラクですがあまり効果がありません。
腰痛があり、気になる方は手をついたままで回数を増やすなどして、レベルを上げましょう。
腰痛が悪化することは避けたいので、十分注意してくださいね。
手の力でサポートする方法と、もうひとつ、お腹にクッションなどをはさんで行う方法もあります。
クッションにより、手のサポートを減らしやすくなります。
疲れたら背もたれに寄りかかり、休憩しましょう。
テレビを見ながらでも行えるのが、この方法の良いところです。
CMになったら10回など、決めてみてください。
イラスト/中村加代子
寝たままできるズボラ筋トレや効果アップのストレッチなど、全4章で慈恵医大リハ式メソッド大公開