シミ、シワ、ほうれい線...毎日鏡を見るのが怖い。多くの人が抱える顔の肌の悩みには、「顔の筋トレが必要」と話題のサロンを運営する那賀洋子さんは言います。そこで、那賀さんの著書『マイナス15歳肌をつくる 顔筋(がんきん)ひっぺがしメソッド』(あさ出版)から、肌本来の力を呼び起こしてトラブルを解決する「顔のマッサージ法」を連載形式で紹介します。
「保湿クリーム」の落とし穴
あなたは、朝起きてから夜寝るまで、いくつのスキンケア用品、化粧品を使っていますか?朝起きて、洗顔料を使って顔を洗い、そのあとに、化粧水、乳液、日焼け止め、下地クリームにファンデーション......。
夜は、メイク落としに洗顔料、化粧水に美容液、乳液、オイル。
さらにはポイント別のクリームを重ね塗り......。
それでもなお「乾燥する」と嘆いている方はたくさんいらっしゃいます。
これは、明らかに「塗りすぎ」です。
私が「マイナスケア」(肌の負担が少ない最低限のケア)にシフトしてから十数年が経ちますが、スキンケアに使うのは真皮層に栄養を与えるための美容液と肌に必要なうるおいを与えるための化粧水のみです。
肌に悩みがないのでファンデーションも使いません。
メイクはほとんどポイントメイクのみ。
肌のうるおいを必要以上に落とすダブル洗顔もしません。
こんなシンプルなスキンケアで満足できるようになったのは、顔筋ひっぺがしメソッドで、肌の自己回復力が戻ったからです。
日本人は乾燥肌の方がとても多く、保湿さえしていれば大丈夫と思っている方が多いようですが、それは間違いです。
保湿成分を与えることよりも、肌がもともと持っている、自分の力でうるおう力を育むべきです。
スキンケアでは水分のうるおいが重要だとお話ししましたが、次に気を付けなければいけないのが、乾燥を防ぐとされる「油分」の過剰塗布です。
油分の多いスキンケア用品は、肌に蓋をしてしまうので、皮膚呼吸の妨げになります。
それを知らず、油分たっぷりのクリームを毎日塗っているようでは、肌の自己回復力は衰える一方で、乾燥肌が根本的に改善されることはありません。
もっとも不必要なのは、オイルが主成分のナイトクリームや油分がたっぷり配合されているオイルです。
顔筋ひっぺがしを実践する際に、「普段、スキンケアにオイルを使っているので、ジェルではなく、オイルを使ってもいいですか?」と聞かれることが多いのですが、このときも「オイルは絶対に使わないでください」と、答えています。
肌に必要な油分は、わざわざ化粧品で与えなくても、肌が自らつくり出すことができます。
油分を外から与えたり、洗いすぎにより奪ってしまうケアは、肌を甘やかし、肌が本来持っている元気になる力を低下させることにつながります。
顔筋ひっぺがしメソッドをマスターすれば、スキンケア用品を何種類も使わなくても、肌は本来の力でうるおうようになり、着実にキレイになっていきます。
そうなれば、あなたのスキンケア用品や化粧品の数は、自然とどんどん減ることになるでしょう。
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他にも、お肌のトラブルを解消できる全4種の「顔筋ひっぺがしメソッド」が紹介されています。QRコードから動画解説を見ることも