「骨粗しょう症」まで改善できる!? 生薬で治す中医学治療の実話

通院しても、薬を飲んでも、なかなか完治しない病気...それはもしかしたら、そもそも「西洋医学の治療」では治すことが難しいのかもしれません。そこで、中医学(中国伝統医学)を取り入れ、数多くの難病治療に当たってきた医師・岡部哲郎さんの著書『西洋医学の限界 なぜ、あなたの病気は治らないのか』から、中医学による「代替医療」という考え方について、連載形式で紹介します。

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質の高い生薬は骨粗しょう症すら治す
中医学に救いを求めた2人の女性

時間をかけて診察を行い、病状とその原因を特定する。

そして、その診断結果に基づいて生薬の組み合わせを考え、効果が期待できる漢方薬を処方する。

これが中医学の治療法の基本にして大原則です。

診断と処方の両方、あるいはいずれか一方が間違っていたら、治療は成功しません。

逆に言うと、診断と処方が的確であれば、自ずと治療が成功する確率は高まります。

しかし、ごくまれに診断も処方も間違いないのに、病気の症状がいっこうに良くならないケースに遭遇することがあります。

いまから具体例を挙げて説明しましょう。

数年前、私はこんな経験をしたことがあります。

首や腰に痛みを訴える初老の女性が2人、私のクリニックを訪れました。

整形外科でMRIやCTの検査を行ったところ、脊椎に異常はなかったと言います。

2人とも骨密度の低下が認められる、骨粗しょう症でした。

整形外科では鎮痛剤のみ処方されるも、まったく痛みが引かないので中医学に救いを求めてきたとのことです。

早速、2人には栄養と血液を供給する漢方薬を処方しました。

ところが、3カ月服用しても症状は改善されません。

診断も処方も間違っていないのに、です。

私は首を傾げ、その原因を考えました。

生薬の質を変えて骨密度が上昇

真っ先に疑いの目を向けたのは、生薬の質です。

私がこのとき使用していた生薬が粗悪だったり、安物だったりというわけではありませんが、最上のものは使っていませんでした。

生薬は、その質の良し悪しによって得られる効果に大きな差が出ます。

よって、そこに原因があるのでは、と考えたのです。

私はすぐに、生薬を日本国内で入手できる最高級のものに変えて、2人に飲んでもらうようにしました。

すると、これがズバリと当たって、2人とも1カ月後にはほとんど痛みを感じなくなりました。

2カ月後には、体がひどく疲れているとき以外に痛みはなくなり、3カ月後には明らかに骨密度が上昇していることが確認できました。

少々遠回りをしてしまいましたが、最終的には、西洋医学で治せなかった骨粗しょう症を中医学で治すことができたのです。

同じ種類の生薬でも、質が悪いものは効果なし

冒頭で述べたように、治療が成功するためには、診断と処方が正しいことが絶対条件です。

加えて、この2人の女性の例のように、処方に用いる生薬の品質も大きく影響してきます。

すべての条件が完璧に揃えば、漢方薬はいかなる難病にも立ち向かうことができる──その事実を認識していただけたのではないでしょうか。

中医学の専門医は、生薬の良し悪しを鑑別できる眼を持っていないと務まりません。

同じ種類の生薬でも、粗悪のものはまったく効果がないのです。

それまで服用していた生薬では効果が感じられなかったのに、ワンランク品質を上げたとたんに病気が治った、という例は多々あります。

生薬は植物、動物、鉱物などからつくられており、それぞれ独自の味わいがあります。

上質の食品がおいしいのと同じように、上質な生薬はおいしい。

そして、おいしい生薬はよく効きます。

これが生薬、ひいては漢方薬をめぐる真実なのです。

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078-seiyoigaku-syoei.jpg医師が病気を治せない15の理由や中医学に頼るべき8つの病気など、西洋医学と中医学の違いが徹底解説されています

 

岡部哲郎(おかべ・てつろう)

1948年、群馬県生まれ。医師。東京大学大学院医学部客員研究員。「岡部漢方内科」院長。東京大学医学部に入学し、同大病院にて当時最先端の抗がん剤研究・開発に約20年間携わる。一定の成果が出たところで、漢方医・林天定一門に師事。現在は西洋医学をベースに中国伝統医学による自由診療を行い、根治不可能な難病の治療にあたる。

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『西洋医学の限界 なぜ、あなたの病気は治らないのか』

(岡部哲郎/アスコム)

「緑内障」は完治可能、「Ⅱ型糖尿病」はコントロールできる――西洋医学では困難な治療でも、中医学なら実現できる可能性があります。現代西洋医学の抱えている問題とともに、中医学の考え方、漢方薬での治療例がまとめられた、難病克服を目指す人への新しい処方箋です。

※この記事は『西洋医学の限界 なぜ、あなたの病気は治らないのか』(岡部哲郎/アスコム)からの抜粋です。

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