「Ⅱ型糖尿病」中医学なら克服も!? 体質が変えられる「漢方薬の効果」とは

通院しても、薬を飲んでも、なかなか完治しない病気...それはもしかしたら、そもそも「西洋医学の治療」では治すことが難しいのかもしれません。そこで、中医学(中国伝統医学)を取り入れ、数多くの難病治療に当たってきた医師・岡部哲郎さんの著書『西洋医学の限界 なぜ、あなたの病気は治らないのか』から、中医学による「代替医療」という考え方について、連載形式で紹介します。

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Ⅱ型糖尿病は漢方薬でしっかりコントロールできる Ⅰ型は西洋医学に頼るべき病

糖尿病は、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が、適正値よりも高い状態が慢性的に続く病気です。

血液中のブドウ糖を細胞へ届けてくれるホルモン(インスリン)の分泌不足、あるいはその働きに異常が生じることによって起こります。

糖尿病のタイプは、おもにⅠ型とⅡ型の2つに分類されます。

Ⅰ型は膵臓の疾患によってインスリンを生成することができなくなった結果、高血糖状態が続いてしまいます。

その状態を放置しておくと死に至るケースもありますので、注射によって定期的に体内にインスリンを送り込まなければなりません。

インスリンが出なくなってしまった膵臓を、漢方薬でよみがえらせることはできませんので、Ⅰ型は中医学では治療不可。

西洋医学に頼らざるを得ないのが現状です。

もう一方のⅡ型は、インスリンの分泌はあるものの働きが悪かったり(インスリン抵抗性)、インスリンの分泌量が減ったりすることで、血糖値が下がらなくなります。

明確な原因はわかっていませんが、遺伝、運動不足、食べすぎなどがおもな要因と考えられています。

インスリン抵抗性は体質の問題ですので、西洋医学の薬で治すことはできません。

運動不足の解消や食生活の改善以外に有効な手段がないのが、悩みの種となっています。

血糖値が下がりにくい体質を漢方薬で改善

しかし、中医学を用いれば、西洋医学では解決するのが難しいⅡ型にも対処することができます。

インスリン抵抗性、すなわちインスリンが分泌されているのに血糖値が下がりにくくなっている体質を、漢方薬によって変えていけるのです。

人間はストレスを感じるとアドレナリンが分泌され、それが肝臓を刺激することによって、グリコーゲンからブドウ糖への分解を促進させます。

同時に、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌が抑制され、血糖値が上昇します。

また、食べすぎの場合は、胃腸がオーバーヒートを起こします。

そんな状態のときに、漢方薬によってこれらをクールダウンさせればいいのです。

Ⅱ型の特徴はインスリンがうまく機能してくれない点にありますが、漢方薬を効果的に服用すれば、その働きをコントロールすることができるのです。

中医学に難病克服の可能性が見える『西洋医学の限界』記事リストはこちら!

078-seiyoigaku-syoei.jpg医師が病気を治せない15の理由や中医学に頼るべき8つの病気など、西洋医学と中医学の違いが徹底解説されています

 

岡部哲郎(おかべ・てつろう)

1948年、群馬県生まれ。医師。東京大学大学院医学部客員研究員。「岡部漢方内科」院長。東京大学医学部に入学し、同大病院にて当時最先端の抗がん剤研究・開発に約20年間携わる。一定の成果が出たところで、漢方医・林天定一門に師事。現在は西洋医学をベースに中国伝統医学による自由診療を行い、根治不可能な難病の治療にあたる。

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『西洋医学の限界 なぜ、あなたの病気は治らないのか』

(岡部哲郎/アスコム)

「緑内障」は完治可能、「Ⅱ型糖尿病」はコントロールできる――西洋医学では困難な治療でも、中医学なら実現できる可能性があります。現代西洋医学の抱えている問題とともに、中医学の考え方、漢方薬での治療例がまとめられた、難病克服を目指す人への新しい処方箋です。

※この記事は『西洋医学の限界 なぜ、あなたの病気は治らないのか』(岡部哲郎/アスコム)からの抜粋です。

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