現代人は、人生の半分の時間を「座っている」ことをご存知でしょうか?そして、この座る時間が「肩こり」や「腰痛」など体の不調につながっているとされています。そこで、約15万人の施術経験を持つカイロプラクティック健康科学士・木津直昭さんの著書『肩こり・腰痛が消えて仕事がはかどる 究極の座り方』(文響社)から、ダメな座り方が体に与える影響と負担を軽減させる座り方を連載形式でお届けします。
自宅での座り姿勢にも要注意
患者さんのお話を聞いていると、仕事を持ち帰って自宅でパソコンに向かう方も最近は非常に増えている印象があります。それだけでなく、プライベートでも、SNSやツイッターなど、パソコンやスマホを使ったコミュニケーションをされている方も増加傾向です。
一昔前までは、一人暮らしのサラリーマンは自宅に帰ると、見る見ないに関係なく自然にテレビのスイッチを入れている、などといわれたものです。最近ではこれがパソコンやiPadに変わっているようです。また、パソコンより手軽なスマホを閲覧する人はさらに多いでしょう。その結果、休日にパソコンやiPadを長時間使用し、腰や首を痛めて来院する方が目立つようになってきました。
こういう患者さんの話を聞くと、自宅では会社で行うよりもリラックスした体勢でパソコンに向かっている人が多いようです。たとえばソファーやベッドに座ってひざの上にノートパソコンを置いていたり、またはベッドや床に寝そべりながらiPadを見ていたり、などです。
もちろん、自宅でも椅子に座って作業をするのであれば、オフィスでの座り方と同様に考えればいいのです。
問題は椅子を使わず、床の上で作業する場合です。この場合には、あぐらをかき、お尻の下に高めのしっかりとしたクッションを敷いて背筋が伸びるようにするとよいでしょう。
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5章にわたって、原因から実践、予防法まで、あらゆる場面の「座り方」をイラスト・写真付きで分かりやすく解説しています