見た目の変化を日々チェック!「眼瞼下垂」と「目やに」/自分でケアする!疲れ目(3)

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加齢にともなって、まぶたを持ち上げる筋肉の働きが低下し、まぶたが目の上に垂れ下がってくることがあります。まぶたを重苦しく感じて、上の方が見づらい状態を「眼瞼下垂(がんけんかすい)」といいます。通常、左右両目のまぶたが同時に垂れてきます。垂れ下がったまぶたを持ち上げるために額の筋肉を使うようになりますが、その結果、額にシワができ眉毛も上がってきます。物を見るときに、自然と顎も上がるので、首や肩もこってしまうのです。どのような治療法があるのか、慶應義塾大学医学部眼科学教室特任講師などを務める川島素子先生に聞きました。

前の記事:「その見え方、「飛蚊症」や「かすみ目」の兆候かもしれません/自分でケアする!疲れ目(2)」はこちら。

  

視界が悪く目が重たく感じたときは、眼科か形成外科を受診します。正面を見たとき、まぶたが瞳の中心にかかっていると手術になります。代表的な手術方法は、「眼瞼挙筋腱膜縫着術(がんけんきょきんけんまくほうちゃくじゅつ)」。まぶたを上下させる筋肉「眼瞼挙筋」の末端部の「挙筋腱膜(きょきんけんまく)」を引っ張って、「瞼板(けんばん)」に縫いつけます。「上まぶたを横に2㎝ほど切開します。手術の際に一重まぶたを二重まぶたにすることもでき、手術後しばらくすると、傷は隠れて目立たなくなります」と川島先生。所要時間は両目で約1時間、費用は3割負担で約2万2000円です。

  

眼瞼下垂による顔に出るサイン

●まぶたがたるんで目が開けづらい
●上方の視界が見えづらい
●物が見えにくいので顎を上げる
●額にしわが寄ってくる
●眉毛が上がる
●目が細くなる
●首や肩がこる

  

寝ている間に老廃物がたまる「目やに」は点眼薬が効果大

目やには「眼脂(がんし)」といい、代謝による粘液に体の老廃物や涙、ほこりなどが混じりあったものです。通常でも多少は出ますが、目やにの量がいつもより多い、色や形状が違うときは目のトラブルが疑われます。

「目やには、ウイルスや細菌、アレルギー、目の疲れなどが原因で量が増えることがあります」と川島先生。例えば、ほこりや花粉症などのアレルギーによるものは、水のような無色透明の目やに。結膜炎などの細菌感染の場合は、ドロッとしていて黄緑色のような目やにです。風邪の後に出るネバネバとした白い目やには、ウイルス感染によるものです。目が疲れているときも、涙の量や質が変化するため、目やにが増える傾向に。免疫力の低下からも目やにが増えることもあります。

治療は症状にあわせた点眼薬を目にさします。点眼薬容器の先端がまぶたにつくと、薬の中に菌が繁殖することがあるので、正しい方法で点眼しましょう。

  

【朝起きたときに目元を観察】

体と同じように新陳代謝の働きによって、古くなった細胞が目やに(老廃物)として排出されます。目もとに少量ついている程度なら心配ありませんが、目やにの状態がいつもと違うと感じた場合は受診を。

  

点眼薬の正しいつけ方

(1)点眼薬をつける前に、両手をきれいに石けんで洗い、清潔にしてから点眼薬に触れる。

(1)点眼薬をつける前に

(2)右手で点眼薬を持ち、左手は下まぶたを軽く下に引くようにして、目に1滴落とす。

(2)右手で点眼薬を持ち

(3)点眼後はまぶたをゆっくり閉じ、右手の人さし指で目頭を軽く押さえるようにする。

(3)点眼後はまぶたをゆっくり閉じ

(4)つけた点眼液が目からあふれた場合、清潔なティッシュペーパーなどを使い、液を拭き取る。

(4)つけた点眼液が目からあふれた場合

次の記事:「目が疲れたときは冷やす? 温める? 目によいことを知りたい!「疲れ目」のQ&A/自分でケアする!疲れ目(4)」はこちら。

  

川島素子(かわしま・もとこ)先生
<教えてくれた人>
川島素子(かわしま・もとこ)先生
慶應義塾大学医学部眼科学教室特任講師、久喜かわしま眼科非常勤医師。慶應義塾大学医学部卒業。日本眼科学会専門医、日本医師会認定産業医、日本抗加齢医学会評議員。アイコンディショニング研究会代表世話人も務める。
この記事は『毎日が発見』2017年9月号に掲載の情報です。
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