その見え方、「飛蚊症」や「かすみ目」の兆候かもしれません/自分でケアする!疲れ目(2)

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明るい部屋で壁を見ると、実際にはない「糸くず」や「黒い虫」などが、浮遊物のように飛んで見える症状。これが「飛蚊症」です。どんな病気なのか、慶應義塾大学医学部眼科学教室特任講師などを務める川島素子先生にお聞きしました。

前の記事:「「不快感」はドライアイのサイン。点眼薬とセルフケアで視界スッキリ!/自分でケアする!疲れ目(1)」はこちら。

  

「飛蚊症では、視線を動かすと、浮遊物も一緒に動くように感じます」と、川島先生。これは、年齢とともに眼球の硝子体(しょうしたい)に変化が起こるからです。硝子体は、新生児のときは透明なゼリー状ですが、加齢とともにトロトロとした液状となって、「濁り」が生じます。明るいところを見たときに、濁りの影が網膜に映り、視線の先に浮遊物が飛んで見えます。

飛蚊症には〝生理的なもの〟と〝病的なもの〟があります。症状が出てきたら、見極めるためにもすぐに受診が必要です。生理的なものは、受診後そのまま経過観察へ。病的なものの代表に「網膜剥離(もうまくはくり)」があります。そのほか「網膜裂孔(れっこう)」「眼底出出血」なども病的なものに含まれます。病的なものは症状に応じて、レーザー治療や手術などの適切な治療を受けましょう。

  

飛蚊症は見え方でわかります

下記の症状が出たら、早めに受診しましょう。

1 糸くず

1 糸くず

 

2 けむり状

2 けむり状

 

3 虫状

3 虫状

 

4 ゴマ状

4 ゴマ状

  

こんな症状は網膜剥離の可能性も?

●視野が狭くなった
●見えている浮遊物の形が変わった
●一瞬、視野に光が走った
●見えていた浮遊物が急激に増えた

  

「かすみ目」は目を酷使することが最大の原因です

かすみ目は物を見たときに、「ピントが合いにくい」「ぼやけて見える」など、白内障の症状と似ています。原因は2つあり、1つはテレビや読書、スマホなどで長時間、目を使い目が疲れることです。「目を酷使すると、眼球の水晶体を伸び縮みさせてピントの調整をする『毛様体筋(もうようたいきん)』の緊張状態が続きます。ピントの調整がうまくいかなくなり、視界がかすんでしまうのです」と川島先生。

もう1つの原因は「老眼」。年齢とともに毛様体筋自体の働きが低下するからです。40歳代後半から多くなり、物がかすんで見えるようになります。ピントが合う老眼鏡を選ぶことが大事です。長時間目を使い過ぎて〝目が疲れた〟というときは、疲れ目グッズのほか、「遠近〝目トレーニング〟」を取り入れましょう。毛様体筋のストレッチができるうえ、さらにリフレッシュ効果も期待できます。

  

【遠近〝目トレーニング″で「かすみ目」を解消!】

(1)遠くを見る
部屋の窓辺に立ち、5m以上離れた遠くの景色の1(木、建物)を数秒間じっと見つめる。

(1)遠くを見る

(2)近くを見る
次に自分の人さし指を目から30㎝以内に立てて、指先にピントが合うまで数秒間見つめる。

(2)近くを見る

(3)5回繰り返す
(1)と(2)のトレーニングを5回繰り返す

次の記事:「見た目の変化を日々チェック!「眼瞼下垂」と「目やに」/自分でケアする!疲れ目(3)」はこちら。

  

川島素子(かわしま・もとこ)先生
<教えてくれた人>
川島素子(かわしま・もとこ)先生
慶應義塾大学医学部眼科学教室特任講師、久喜かわしま眼科非常勤医師。慶應義塾大学医学部卒業。日本眼科学会専門医、日本医師会認定産業医、日本抗加齢医学会評議員。アイコンディショニング研究会代表世話人も務める。
この記事は『毎日が発見』2017年9月号に掲載の情報です。
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