寝て行うと効果あり! 第二の骨格「筋膜」を引きのばして疲労を回復/前新式寝たままリンパ体操

立ったままや起きた状態で体を引き伸ばそうとしても、体は重力の影響を受けているのでなかなか気持ち良く、のびのびと上へと伸ばしきれません。ところが、寝て行うと最小限の重力の影響で、筋肉を最大限に引き伸ばすことができます。
効果的な簡単ストレッチを、リンパティック・ストレッチを考案した前新マミ先生に教えてもらいました。

 
寝て行うと効果あり! 第二の骨格「筋膜」を引きのばして疲労を回復/前新式寝たままリンパ体操 1812p112_01.jpgしっかりと筋肉を伸ばして血液やリンパの流れを良くする

全身は筋膜という組織で覆われていて、「第二の骨格」などと言われることもあります。筋肉はこの筋膜に包まれていて、筋膜というウエットスーツを着ているようなイメージです。ですから筋肉がいくら柔らかくても、筋膜が硬くなっていれば、スムーズに動くことができません。

筋膜はいくつかの層になっています。日常で同じ姿勢や運動などで同じ動作を続けていたり、姿勢が悪い、けがをする、などによって、筋膜の層と層の滑りが悪くなったり、ある部分がよじれたりするとこりや痛みにつながります。

筋肉をしっかり伸ばしてあげることは立派なストレッチの一つで、血流やリンパの流れが良くなります。そうすると新陳代謝が良くなるので、疲労回復もグッと早くなります。体全体を引き伸ばすことで、よじれたり硬くなったりした筋膜を整えましょう。

 

 

さっそく、やってみましょう!
スーパー引き伸ばし(2回)

全身を気持ち良~く、縦に伸ばしましょう。かかとから指先まで、真っすぐになることを意識して行います。


1 片側の伸ばす
あおむけになり、片手を真っすぐに伸ばし、手と同じ側のかかとを突き出します。かかとと指先で引っ張り合いをするように体の側面を10秒間伸ばします。

寝て行うと効果あり! 第二の骨格「筋膜」を引きのばして疲労を回復/前新式寝たままリンパ体操 1812p113_01.jpg寝て行うと効果あり! 第二の骨格「筋膜」を引きのばして疲労を回復/前新式寝たままリンパ体操 1812p113_02.jpg 

2 反対側を伸ばす
反対側も同じようにして10秒間伸ばします
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◎ポイント
指先とかかとで引っ張り合いをするようなイメージで行うとより効果的です。

 

3 両手脚を伸ばす
両手と両脚を伸ばし、かかとと指先で引っ張り合いをするように全身を10秒間引き伸ばします。おへそを縦に引き伸ばすようなつもりで行います。
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※前新マミさんのその他のリンパ体操はこちら。

取材・文/石井美佐 撮影/藤田浩司 ヘアメイク/ange

 

 

前新(まえあら)マミさん

1950年、北海道函館市生まれ。バレリーナ、プロダンサーとして活躍。メンテナンスのためのリンパティック・ストレッチを考案。著書『寝たままスッキリ! リンパ体操』。

この記事は『毎日が発見』2018年12月号に掲載の情報です。

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