首から背中側の筋肉を伸ばす"肩倒立ストレッチ"/前新式寝たままリンパ体操

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背中側の筋肉をしっかり引き伸ばす

私たちの体は常に重力の影響を受けています。皮膚がたるんで下がったり、肩やお尻が下がり気味になったりするのも、筋力が落ちるだけではなく、重力の影響を受けていることが原因の一つです。

今回は、肩甲骨周辺や首の後ろ、背筋などの筋肉を大きく引き伸ばす"肩倒立ストレッチ"を、リンパティック・ストレッチ考案者の前新マミ先生に教えてもらいました。

このストレッチは、血流が良くなり、肩こり解消にもつながります。また、下がりがちな血流やリンパの流れを重力に逆らって体を持ち上げることで、改善できます。

年齢とともに下へ下へと下がって行くのは、内臓も同じです。筋肉の衰えとともに、重力の影響で内臓も下垂気味になって行きます。

この"肩倒立ストレッチ"には、下がった内臓を持ちあげる効果もあります。逆さまになることで内臓の下垂を防止することができるのです。特に腸は一番下の方にある臓器なので、いつも圧迫されていますが、肩倒立をすることで下がることをストップ。ポッコリしたおなかの改善も期待できます。

逆立ちをすると下がった血液やリンパが戻っていき、流れが改善されますが、そのときと同じ効果を得られます。ただ、首に痛みや疾患があるときは、無理をしないで、できる範囲で行いましょう。

 

肩倒立ストレッチ(2回)

上体を上へと持ち上げるつもりで行いましょう。

1 あおむけになり、脚を引く

首から背中側の筋肉を伸ばす"肩倒立ストレッチ"/前新式寝たままリンパ体操 1805p107-02.jpg両脚を胸に引き寄せて、かかとを突き出します。

 

2 脚を伸ばす

首から背中側の筋肉を伸ばす"肩倒立ストレッチ"/前新式寝たままリンパ体操 1805p107-03.jpgかかとを突き出しながら、脚を天井方向へと伸ばします。
 

3 脚を頭側へ

首から背中側の筋肉を伸ばす"肩倒立ストレッチ"/前新式寝たままリンパ体操 1805p107-04.jpg腰に手を添えて脚をゆっくり頭側の床を目指して倒していきます。最大限まで倒したら、ゆっくりと元に戻していきます。脚を倒すときと戻すときは、できるだけゆっくりと動きます。

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足先は床につかなくても、自分の最大限に脚が頭側に倒れていれば大丈夫です。

 

※前新マミさんのその他のリンパ体操はこちら

取材・文/石井美佐 撮影/藤田浩司 ヘアメイク/ange

首から背中側の筋肉を伸ばす"肩倒立ストレッチ"/前新式寝たままリンパ体操
<教えてくれた人>
前新マミ(まえあら・まみ)さん

1950年、北海道函館市生まれ。バレリーナ、プロダンサーとして活躍。バレリーナのためのリンパティック・ストレッチを考案。著書に『寝たままスッキリ!リンパ体操』他。

 
この記事は『毎日が発見』2018年5月号に掲載の情報です。

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