お尻がだんだん下がってきたりプヨプヨしてきた、と感じませんか? 自分からは見えにくいので意識が回らず、何となくそのままにしてしまいがちですが、お尻は意外にも運動効果が表れやすい場所。意識的にストレッチをすると、たるみを防ぐだけでなく、股関節の血行を促進し、内ももも鍛えられます。リンパティック・ストレッチを考案した前新マミ先生に教えてもらいました。
お尻を鍛えるとたくさんのいいことがあります。一番にはサイズダウン。普段意識していないだけに鍛えると効果が早く出て、パンツやスカートがゆるゆる......なんてうれしいメリットが即! そして、後ろ姿のシルエットがキレイになります。
お尻の筋肉がしっかり使われ出すと背筋が伸びて姿勢がよくなり、猫背も改善されます。もちろん尿漏れなどに関連する深部にある骨盤底筋も、しっかり働くようになります。
また、お尻の筋肉は体の中でも大きな筋肉です。しかもお尻を鍛えるためには同じく脚の大きい筋肉を使うことになるので、代謝がよくなり、疲れにくくなるにも、うれしいメリットです。
今回紹介するのは、一番たるみやすい、お尻とももの境目をシェイプする効果のあるストレッチ。内ももや脚の後ろ全体も使うので、自分からは見えにくい場所をボディメイクできます。
小尻メイクストレッチ(2回)
脚の上がる高さは気にせず、少しでも上がればOKです。「脚をしっかり伸ばして行うときれいなヒップができますよ!」(前新さん)
1 かかとを突き出す
うつぶせになり、つま先を立ててかかとをギュッと突き出します。
2 片脚をアップ・ダウン
片脚を上げて・下ろす、を8回繰り返します。下ろすときはストンと力を抜いてつま先から落とします。
◎ポイント
ひざが曲がらないように注意しましょう。つま先が伸びていたり、ひざが曲がっていたりする効果はありません。
3 反対も同様に
反対の脚も同じように上げて・下ろす、を8回繰り返します。
取材・文/石井美佐 撮影/藤田浩司 ヘアメイク/ange