昔からお店などで並んでいた魚缶。便利な食材として、料理に使っている人も多いと思いますが、今空前の魚缶ブームなのをご存知でしょうか?その中でも、特に注目されているのが"さば缶"。今ではいろいろな味付けから、オシャレなパッケージのものまで、かなり種類が増え、選ぶのが楽しくなるほど。『毎日が発見』2018年9月号では、料理研究家・村上祥子さん考案の"さば缶"を使った、簡単に作れて体にいいレシピがたくさん紹介されています。そこで、今回はこの中から主菜、副菜を1品ずつ作ってみました。
DHA・EPA、さらにはビタミンも豊富な"さば缶"
魚缶は旬の獲れたて、新鮮な魚を缶詰に加工しているので、積極的に摂りたい栄養がたっぷり詰まっています。特にさば缶には、認知症予防や血液サラサラ効果があるDHA・EPA、さらには、皮膚や粘膜を正常に保ち老化防止につながるビタミンB2や、血行を良くし、強い抗酸化力があるビタミンEなどが含まれています。
また、缶詰が良いのは、ふたを開ければ骨や皮まで魚の豊富な栄養を丸ごと摂取でき、調理もしやすいので料理の時短にもつながる点です。これだけ便利なアイテムを使わないわけにはいきませんよね。そこで、缶詰をもっとうまく活用すべく、次からは"さば缶"を使った料理レシピを2品ご紹介します!
関連記事「皮や骨まで入って栄養丸ごと! 「さば水煮缶」のすぐ出来レシピ/魚缶」
【主菜】さばのうまみがぎゅっと詰まった「さばつくねのあんかけ」
<材料>(2人分)
さば水煮缶...1缶(200g)
A
しょうがの搾り汁...1片分
溶き卵...1個分
パン粉...2/3カップ
片栗粉...大さじ1
サラダ油...適量
B(あん)
水...1カップ
しょうゆ...大さじ1と1/2
みりん...大さじ1と1/2
片栗粉...小さじ1
<作り方>
1.さばは汁ごとボウルに移してほぐし、Aを加えて混ぜたら2等分し、直径7㎝ほどの平たい円形にする。
2.フライパンに少し多めのサラダ油を入れて温め、さきほどのさばつくねを並べたら、中火で4分、裏返して弱火で4分、両面がきつね色になるまで焼き、器に盛る。
3.2のフライパンの油を拭き取り、Bを入れて火にかけ、とろみがついたら2にかければ完成。
さてお味は?
1品目は、さば缶を使った主菜レシピです。ここでは、ほぐしたさば、さば缶の缶汁、パン粉などを混ぜ合わせてつくねを作り、その上からあつあつとろとろあんをかけました。さばのうまみがぎゅっと凝縮された香ばしいつくねと、ほんのり甘いあんが絡んで、かなりほっとする味に。食材はほとんどさば缶しか使っていないのに、食べ応え十分な一皿でした。
【副菜】おつまみにもぴったり「さばとほうれん草のごまあえ」
<材料>(2人分)
さば水煮缶...1/2缶(100g)
ほうれん草...100g
A
さば缶の缶汁...大さじ1
うす口しょうゆ...小さじ1
すりごま...小さじ2
ごま油...小さじ1/2
<作り方>
1.さば缶は身と缶汁に分け、身は細かくほぐす。ほうれん草はさっとゆで、水に取って絞り、幅1㎝に刻む。
2.Aを合わせ、1とあえれば完成。
気になるお味は?
2品目は、さば缶を使った副菜レシピです。さば缶は、そのままでももちろんおいしいのですが、このようにゆでた野菜とあえるだけで、あっという間においしいおかずができました。柔らかく、ほろほろっとしたさばに、合わせた調味料がしっかり絡んで、奥深い味がする一皿に。お酒のおつまみにもぴったりですよ。
大注目の"さば缶"で、料理の幅がもっと広がる!
もともとニュースなどで、"さば缶""が話題になっているのは知っていたのですが、この記事を書くにあたり、お店でさば缶を探したところ、近所の2軒ともに品切れで、ここまでブームになっているのかと驚きました。でも、確かに使ってみると、手軽にアレンジ料理が作れて、しかも栄養満点と、まさにいいことづくめの食材だったので、ブームに納得。皆さんもぜひもっと料理に活用して、さば缶の新たな魅力に出会ってみてください!
写真・文/JUNKO