心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすこともある血管の老化現象「動脈硬化」。主な原因として「高血圧」や「高コレステロール」などが挙げられています。高血圧や高コレステロールの予防に効果的な食材を摂って、血管の老化を食い止めましょう。
豆腐の「マグネシウム」で高血圧予防
昨年放送された「名医とつながる! たけしの家庭の医学」(テレビ朝日系)では、血管を若返らせる料理を取り上げました。「国立循環器病研究センター」の発表によると、豆腐に含まれる「マグネシウム」には血管の老化を止める効果が期待できるそう。「マグネシウム」は豆腐の原料である大豆にも多く含まれているのですが、豆腐を固める際に使う「にがり」と組み合わせるとさらにパワーアップ。大豆そのものを食べるより効果的に「マグネシウム」を摂取できます。体内に取り込まれた「マグネシウム」は、余分な塩分を体外に排出する「腎臓」に大きく作用。塩分の排出力を高め、高血圧予防に一役買ってくれることに。
日本人の「マグネシウム」平均摂取量は238㎎。厚生労働省が推奨している量よりも不足しています。不足分を補うには、豆腐半丁をいつもの食事にプラスしましょう。豆腐は、製造過程で「マグネシウム」の濃度が濃くなる木綿豆腐を選ぶのがポイントです。
奥薗流「木綿豆腐とサバのドライカレー」
一方、コレステロールを減らすのに役立つとされているのが「青魚」。コレステロールには「善玉コレステロール」と「悪玉コレステロール」の2種類があり、青魚に含まれる「EPA」には「善玉コレステロール」の力を強める働きが。「EPA」を摂り続ければ、血管に溜まった「悪玉コレステロール」を減らすことができます。
では、「豆腐」と「青魚」のコンビはどのような料理に活用すればよいのでしょうか? SNSでは、「同時に食べられるレシピが思い浮かばない...」「スープにしても何だかおいしくなさそうだし、一体どう使えば?」といった疑問の声が上がっています。
そこで作って欲しいのが、料理研究家・奥薗壽子さんが開発した「木綿豆腐とサバのドライカレー」。まずは鍋に汁ごとサバ缶を入れ、皮ごとすりおろした生姜、ケチャップ、ウスターソース、カレー粉を加えて強火で水分を飛ばします。水分がじゅうぶんに飛んだら火を止め、木綿豆腐、片栗粉を入れて混ぜ、再び加熱。最後に醤油で味を調えてくださいね。ごま油やトマトなどを足せば、焼きそばのあんに大変身。電子レンジでやわらかくしたじゃがいもにかけ、ケチャップとチーズをのせて焼けばグラタンにもアレンジできます。
実際に作った人からは、「缶詰を利用しているから簡単だし、めっちゃおいしい」「魚の下処理をせずにパパっと作れる!」「アレンジ幅が広いのがありがたい」といった声が。「かぼちゃを足してマイルド仕上げにするのも美味」という人もいるので、辛い物が苦手な人は参考にするといいかも。
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おいしい料理を食べて血管が若返れば一石二鳥。「木綿豆腐とサバのドライカレー」は常備菜としても活躍するので、ぜひ作ってみましょう。