あのホリエモンが「健康」に迫った!「防げる死を防ぐ」ための方法とは?

著書の多くがベストセラー、ロケット開発や教育事業にも取り組むホリエモンこと堀江貴文さんが、健康について深く掘り下げる本を書きました。堀江さんは、なぜ医療に関心を持ったのでしょうか? お話をお聞きしました。


1810p106_01.jpg本を書いたのは、「『検査を受けて、予防する』、たったこれだけのことで治療が難しい病にかかる可能性がかなり減らせることが分かった。しかし、この簡単なことが思いのほか知られていないし、やっていない人があまりに多い」からだと、堀江さんはいいます。 
「医師に聞いた正しい情報」をまとめた自身の最新刊『健康の結論』(KADOKAWA)から、4つの病気について、いま知っておいた方がいいことを紹介します。

 

【心臓突然死】

救急隊の到着を待っていては9.2%の人しか助からないが、AEDを使えば54.0%の人が助かる! 

国内での「心臓突然死」は毎年約7万人。これは病院外で心停止する人の数だが、年々増え続けているという。一般の市民が、こういった突然の心停止を目撃した場合、救命のためにできるのは、1 つめが119番通報、2つめが心臓マッサージ、3つめがAEDの使用による電気ショック。救急隊の到着を待っていては9.2%の人しか助からないが、AEDを使うことで心停止の半数以上の人を救うことができる。

救急・救助の手段と救命率

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◎対策
予測不可能な心停止を恐れるより、自分も身近な人もAEDの使用法や救命法を身に付けた方がいい。

 

【大腸がん】 

毎年定期的に検査・検診を受けて早期発見できれば90%以上が助かる

「大腸がん」は予防や早期発見が比較的簡単ながんである。大腸がんはあらゆるがんの中でも勝ち目のある、たちの良いがんだという。毎年定期的に検査・検診を受けて早期発見できれば90%以上が助かるがんともいわれている。ところがいまや大腸がんは部位別がん罹患数第1位になり、女性のがんの死因第1位にもなっている。 

大腸がんのほとんどは「大腸ポリープ(腺腫)」から生まれる。ポリープの多くは便潜血検査(便から腸の出血の有無を調べる)で陽性になり、大腸内視鏡検査を行って発見される。大阪国際がんセンターの調査によると、ポリープを2個以上持つ人は、持っていない人に比べて7倍も大腸がんになりやすく、摘除しても他の場所に再発するリスクが高いそうだ。たとえポリープが見つかったとしても、実際にがん化するのは数年後。そのため40歳をすぎたら最低でも2年に1度、できれば毎年、便潜血検査を受けて、陽性なら必ず大腸内視鏡検査で調べておけば手遅れになるようなことはまずないと言ってもいい。

部位別 がん統計予測死亡率

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◎対策
40歳を過ぎたら症状の有無にかかわらず便潜血検査による大腸がん検診を受けること。陽性なら必ず内視鏡検査を受ける。

 

【胃がん・肝細胞がん】 

日本人には「感染症由来のがんが多い」ことは一般の人にはあまり知られていない

がんは生活習慣が大きな要因と思われているが、日本人のがんの約25%は細菌やウイルスによる感染症が原因といわれている。たとえば胃がんの場合、ピロリ菌の感染が主な原因で、検査で早期に感染が分かれば薬で除菌治療が可能。現状、国内の胃がん予防対策は、50歳以上を対象とした「胃がん検診」が中心だが、亡くなる人を減らすには中学生くらいの時点でピロリ菌検査をして、感染していれば除菌をしておくべきだと思う。

他に感染症由来で予防が可能ながんの例として肝臓がんがある。かつてはアルコールの飲み過ぎが原因だといわれていたが、それは複合要因の一つであり、肝細胞がんの多くは肝炎ウイルスの感染によって発症する。

◎対策
胃がんはピロリ菌検査をして、感染していれば除菌することで予防できる。肝細胞がんは肝炎ウイルスの有無を調べて、抗ウイルス剤で治療することで予防可能。

 

堀江貴文(ほりえ・たかふみ)さん

1972年、福岡県八女市生まれ。実業家。SNS media&consulting株式会社 ファウンダー。現在は宇宙ロケット開発や、スマホアプリのプロデュースを手がけるなど幅広く活動を展開。2015年より予防医療普及のための取り組みを開始し、2016年9月には「予防医療普及協会」の発起人となる。主な著書に『ゼロ』(ダイヤモンド社)、『本音で生きる』(SB 新書)、『多動力』(幻冬舎)『むだ死にしない技術』(マガジンハウス)他多数。


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『健康の結論』

著/堀江貴文 監修/予防医療普及協会

KADOKAWA 1,400円+税

心臓突然死や大腸がんなどの病気をはじめ、脳血管疾患、子宮頸がん、歯周病、こころの不調まで、医師に聞いた「科学的根拠のある正しい情報」をまとめた予防医療の入門に格好の一冊。

この記事は『毎日が発見』2018年10月号に掲載の情報です。

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