
『医師のぼくが50年かけてたどりついた 鎌田式 長生き食事術』 (鎌田 實/アスコム)第3回【全5回】
長野県などの地域医療に長年携わり、健康長寿の礎を築いてきた現役医師・鎌田實先生。医師生活50年の集大成となる著書『医師のぼくが50年かけてたどりついた 鎌田式 長生き食事術』(アスコム)が提案するのは、無理なく続けられる「がんばらない長生き食事術」です。健康の要は、筋肉・骨・血管・脳・腸の5つ。これらを元気にするために、おいしいものを我慢する必要はありません。ちょっとした「食べ方の工夫」で、体は健やかに変わっていきます。鎌田先生が提唱するこうした習慣を地域ぐるみで実践した結果、長野県は今や全国有数の長寿県として知られるようになりました。今回はこの本から、人生100年時代、今日からの食事を楽しみながら、いつまでも若々しく過ごすためのヒントをご紹介します。
※本記事は鎌田 實(著)による書籍『医師のぼくが50年かけてたどりついた 鎌田式 長生き食事術』から一部抜粋・編集しました。
5冠王の減塩法「ごちそうみそ汁」
【ここに効果的!】筋肉/骨/血管/脳/腸
ぼくが長野県に赴任したときに最初に手掛けたのが、住民の方々の塩分量を減らすことでした。当時の長野県は、脳卒中の罹患率が全国ワーストクラス! 塩分たっぷりの野沢菜の漬物でごはんを何杯も食べる文化があり、血管が詰まって当然です。脳卒中は日本人の死亡原因の上位に入り、要介護の引き金にもなります。その原因のひとつが、塩分のとりすぎによる高血圧だとわかっています。
脳卒中や動脈硬化、心筋梗塞などを防ぐためにも、減塩は必要です。
鎌田塾でみんなに減塩法を聞いたところ、「野菜いっぱい」「減塩しょうゆを使う」「酢やレモンをかける」など、さまざまな声が聞かれました。
どれもすばらしい方法だけど、とくに酢を使うのはいいですね。
料理に酸味を加えるだけで、手軽に、自然と塩分がひかえられます。さっぱりとして食べやすくなり、うまみが増して食欲もアップ。ぼくはいつも、しょうゆとお酢を2:1で合わせた手作り減塩酢じょうゆを使っています。
もうひとつ絶対におすすめしたいのが、野菜たっぷりの「ごちそうみそ汁」。
野菜に多いカリウムには、塩分にふくまれるナトリウムを外に排出する作用があります。カリウムは水に溶けやすいので、みそ汁はぴったり。
とくに「ごちそうみそ汁」は、きん・こつ・けつ・のう・ちょうの5冠王。ベーコンや卵は筋肉をつくり、大豆を発酵させたみそは腸によく、骨も強化してくれます。たっぷり野菜で血管も強くし、抗酸化力で脳の老化も防いでくれます。
塩分量を簡単におさえられる「鎌田式・減塩食事術」をチェック
【鎌田式長生き減塩術1】野菜たっぷり「ごちそうみそ汁」


にんじん、オクラ、キャベツ、しめじ、カボチャ、さつまいも、卵など10種の具を使った、その名も「ごちそうみそ汁」! 具はお好みでいいけれど、ベーコンを入れると本当においし
い! いも類もカリウムが多いのでおすすめ。
【鎌田式長生き減塩術2】いろんなお酢を使う
米酢
お米の甘み、うまみを感じる。コクが強いのが特徴。
穀物酢
麦やとうもろこしなどが原料。クセがなく料理によく合う。
黒酢
玄米が原料。濃い味で中華料理にぴったり。
果実酢
りんごなどの果実のお酢。ドレッシングにもってこい。
バルサミコ酢
ぶどう果汁から作るお酢で、肉や野菜のソースにぴったり。








