
『「小さな私」の癒し方 幼少期の記憶で人生は9割決まる』 (心理カウンセラーmasa/KADOKAWA)第6回【全8回】
「なんだか生きづらい」「いつも同じようなことで悩んでしまう」と感じることはありませんか? もしかしたら、その原因は幼い頃の記憶にあるのかもしれません。書籍『「小さな私」の癒し方 幼少期の記憶で人生は9割決まる』(KADOKAWA)は、過去の経験、特に幼少期の記憶が、今のあなたの感情や行動に深く影響を与えていることを優しく解説します。「あの頃の小さな私」が抱えていた悲しみや不安、満たされなかった気持ちに気づき、理解することで、長年の心の痛みが少しずつ癒されていくはずです。より穏やかで自分らしい生き方を手に入れるためのヒントが詰まったこの本の中から、ありのままの自分を受け入れるための方法をご紹介します。
※本記事は心理カウンセラーmasa著の書籍『「小さな私」の癒し方 幼少期の記憶で人生は9割決まる』から一部抜粋・編集しました。
変われないのは癒す相手を間違えていたから
自分の性格で悩んでいる方は、「人生のどこかで起きた何かがきっかけで、ほんらいの性質とは異なる考えを持ったり、行動をとったりするようになってしまったのかもしれない」と、一度そのように考えてみてください。
そして、それがリトル・ミーの傷つきが原因なのかを知りたいときは、大和が幸子に問いかけたように、「もし、あなたの親友が同じことで悩んでいるとしたら、あなたはどう声をかけるか」を考えてみるといいでしょう。
たとえば、あなたが「いつも、何かにチャレンジしようとしても、理由を見つけてやめてしまう」性格に悩んでいるとしましょう。
そうであれば、あなたの親友をイメージし、その人が「大切なところで、迷ってやめてしまう」性格だと仮定して、あなたはその親友に対してなんと言ってあげるか、を考えてみるのです。
おそらく多くの人は「○○ちゃんなら、できるよ、やってみようよ!」と、背中を押してあげるのではないでしょうか。
でも、同じ言葉を"自分"にかけてみると、どうも違和感がある、しっくりこない。頭で思うことを心が受け付けていない。もしもそのように感じるとしたら、声をかける相手が違うと考えてみてもいいかもしれません。
声をかけるべきは「今の自分」ではなく、何かが起きたときの自分、つまり、傷ついた過去の自分であるリトル・ミーである可能性が高いということです。
人の性格は生まれつきで、変えられないと思いがちです。
でも「何かが起きた」という原因を取り除いてあげさえすれば、変わらないと思われがちな性格も、自然と変化していくのです。








