40~50代以降、弾力性が失われていくと言われている血管。「動脈硬化」「脳梗塞」「心筋梗塞」は、誰にとっても他人ごとではありません。今回はそんな「血管の若返り」について立命館大学 スポーツ健康科学部 教授の家光素行(いえみつ・もとゆき)先生にお話をうかがいました。「血管がやわらかくなる食事」をぜひ参考にしてみて。
※この記事は紙&WEBマガジン『毎日が発見』2023年5月号に掲載の情報を再構成したものです。
ポイントになるのは「NO」⁉を増やす食事を習慣化
血管の若返りに不可欠な
しなやかな血管を保つ
血管の若返りに不可欠なのが、血管の拡張作用がある一酸化窒素=「NO」。これは食事からも促すことができます。「NO産生に役立つ栄養素の一つが、きゅうりやゴーヤに多いシトルリンというアミノ酸の一種。キャベツやごぼう、えのきだけ、ビーツに豊富な硝酸塩は、体内で亜硝酸塩に変化し、さらにNOに変換されます」
そこで、NOを増やす食材を使った保存食をご提案。毎日の献立に一品加えてみましょう。
NOの材料ビーツ

「食べる血液」といわれるほど血管の健康に役立つビーツ。ポテトサラダやボルシチに加えるのもおすすめです。
【ビーツのピクルス】

50gあたり35kcal/塩分0.4g
材料(作りやすい分量)
ビーツ...1個(250g程度)
(A)酢...50ml
(A)水...50ml
(A)砂糖...大さじ2
(A)塩...小さじ1/2
作り方
(1)ビーツは皮をむいて2cm角に切る。鍋に入れてひたひた程度に水を加えて中火にかける。沸騰したら弱めの中火にして30分程度、水けが少なくなるまで煮詰める。
<ポイント>ゆで時間の目安は30分。竹串がスッと通る状態になればOK 。

(2)別の鍋に(A)を入れて沸騰させ、煮沸消毒した保存容器に入れる。
<ポイント>先に合わせ調味料を入れたところにビーツを加えていく。

(3)(1)の汁けをきって(2)に加えて混ぜる。粗熱が取れたら冷蔵庫で保存する。
●保存は冷蔵庫で3週間可能
※保存期間は目安です。保存状態などにより異なる場合もありますのでご注意ください。
※保存容器は清潔で完全に乾いたものを使用してください。




