食事を変えると、集中力が上がりミスが減る。残業が無くなる。疲れにくくなり眠くならない。ストレスが無くなる。体が締まりカッコよくなる。そして仕事が楽しくなる!
体のマネジメントには、仕事と同じように「成功法則」があるのです。
書籍「稼げる男は食事が9割」で、正しい食事の知識を学んでいきましょう。
◇◇◇
有酸素運動とは、酸素を利用して体内のエネルギー源を消費する運動のことをいいます。有酸素運動は、長時間かけて行うことができる強度の低い運動ほど、酸素を使う効率(有酸素性)が高まります。
ですから、有酸素運動はウォーキングやランニング、スイミング、エアロバイクといった運動の種類、種目でその効率性が決まるのではなく、運動の強度と運動する時間によって、有酸素性が高いかどうかが決まります。
有酸素運動としての効率が上がれば、その分体脂肪が燃えるのではないかと思いがちです。有酸素性が高いということは脂肪燃焼の効率が上がるということではありますが、長い時間運動ができる分運動強度は当然低くなり、同じ時間に消費できるエネルギー量は減ってしまいます。つまり、やはり時間的効率が悪いのです。
50㎏の人が時速8㎞の速度でランニングを30分したときのエネルギー消費量は約200㎉ですが、同じ時間ウォーキングをしても約100㎉しかエネルギーを消費することができません。200㎉消費するには倍の約1時間かかるわけです。
200㎉に相当するエネルギー量があるピザ1切れは1分で食べられてしまいますが、ランニングであれば30分、ウォーキングであれば倍の1時間と、さらに時間的効率が悪くなっていくのです。いくら200㎉のうちで体脂肪の使われている割合が多いとしても、ランニングとウォーキングでは数gほども期待はできません。
どう考えても、運動でエネルギーを消費して体脂肪を減らし、メタボを解消しようとするのはあまりにも非効率的な方法です。
現実問題として、忙しいビジネスマンがウォーキングをするために1時間の時間をとることは容易ではありません。早起きして出勤前に歩いたり、仕事から帰ってきて1時間歩いたりするのは、メタボを解消するぞと意気込んでいる最初のうちはいいかもしれませんが、それを1年365日必ず行うとなれば、モチベーションを保つことは相当に難しいでしょう。
もちろん、現在習慣的にひと駅分を歩くようにしているだとか、エレベーターやエスカレーターの分を階段にしたりなどで1日の活動量を稼ぎ、健康的な生活を日常的にストレスなく行っている人に運動をやめろという意味ではありません。
"やせるために食生活を改善しないで、運動だけでなんとかしよう"という運動至上主義になりがちな世の中へ、あえて運動指導者の私が主張するアンチテーゼとご理解いただけるとよいでしょう。
次の記事「運動をすると食欲が増す、という悲しい皮肉」はこちら。
森 拓郎(もり・たくろう)
1982年生まれ。株式会社rinato 代表取締役。
フィットネストレーナー、ピラティス指導者、整体師、美容矯正師。
中京大学体育学部卒業後、地元の自動車ディーラーで営業成績トップを獲得し、その後パーソナルトレーナーになるために上京。大手フィットネスクラブの個人売上トップを獲得し、自身のスタジオを2009年にオープン。
ファッションモデルや女優など、身体を資本とした女性などを中心に、ピラティス、整体、美容矯正など足先から顔までのボディメイクを指導。メディア出演、記事監修、指導者育成なども行う。
『稼げる男は食事が9割』
(森 拓郎/KADOKAWA)ベストセラー『ダイエットは運動1割、食事9割』の著者が初めてビジネスマンのために書いた「稼げる男」になるための食習慣。「食事は自分への投資」という事実を理解する事からはじめる、誰でもできる食事法とは?