運動をすると食欲が増す、という悲しい皮肉/稼げる男は食事が9割(10)

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食事を変えると、集中力が上がりミスが減る。残業が無くなる。疲れにくくなり眠くならない。ストレスが無くなる。体が締まりカッコよくなる。そして仕事が楽しくなる!
体のマネジメントには、仕事と同じように「成功法則」があるのです。
書籍「稼げる男は食事が9割」で、正しい食事の知識を学んでいきましょう。

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運動をすると食欲が増すという皮肉

メタボを解消する手段として運動がダメだというわけではありません。ただ、仕事上運動に関して相談を受けることが多く、そして一般の方々の運動に対するハードルの高さのせいもあって、運動に過度の期待をもっている人が非常に多いことが問題なのです。 "運動をしたらみるみるやせる""運動しているから健康"というような過信のせいで、「やせるためにはやっぱりランニングですか?」とダイエット=ランニングのイメージはいまも後を絶ちません。

そして「今こんなに運動不足なのだから、運動を始めたらみるみる変 化していくはずだ」と考えがちなのです。 運動だけでメタボを解消しようとすると、1カ月で350㎞走らないと維持できないという極端な運動依存症に陥ってしまうこともあるのです。

そうして、もう一つ運動の落とし穴があります。 それは運動すればするほど食欲が増してくるということ。なぜ、運動をすればするほど 食欲が増してくるかのメカニズムはあとで詳しくお話ししますが、せっかく運動でエネル ギーを消費しても、そのあとお腹がすいてごはんやパン、お菓子などを食べたり、運動後のビールが美味いとガブ飲みしてしまったら何にもなりません。

そして、運動の厄介なところは達成感が味わえることです。運動してもそれほどエネルギーを消費しないにもかかわらず、「俺は5㎞も走ったぞ」「今日も合計1時間、ウォーキングできた。俺って偉い」という達成感がわき上がってきやすいのです。そんな自分へのご褒美として食べものや飲みものをあげたくなったり、いつもより多く食べてしまったりしがちになります。

時速8㎞で 30 分、ウォーキングなら1時間歩いて消費できるエネルギーは約200㎉なのに、ご褒美に菓子パン1個を食べてしまったら軽く400㎉のエネルギーを摂ってしまうことになり、差し引き200㎉オーバーという結果になってしまいます。

私の仕事柄、現役のアスリートの知り合いが何人もいます。当然彼らの運動量は一般の倍どころか、比ではありません。そんな彼らの食事は、競技のためによく食べるといえど、 食事を2人前食べたりというところまでではありません。むしろ、単純に食事量を倍にするのではなく、必要な栄養素は倍以上摂取したり、摂りすぎてしまいがちな栄養素は抑えるようにしたりなど、上手くサプリメントなどを利用して調整をするのです。

たとえ倍近くのエネルギーを消費していても、酒やお菓子などを人並みに食べすぎれば 無駄な脂肪が当然ついてしまいます。結局大事な時期にはそういうものは抑えるようにして、食事をベースにしなければ理想の体型になれないのは、実は一般人と大差ないといえるでしょう。

ですので、たった5㎞のランニングや、フィットネスジムで複数のスタジオプログラムに参加して汗をたくさんかいたなどの達成感は、ほんの一瞬の気の緩みで水の泡にすることが可能だということだけ頭に入れておきましょう。でないと、運動の過剰評価からその後のご褒美がどんどん豪華になっていくかもしれません。

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森 拓郎(もり・たくろう) 

1982年生まれ。株式会社rinato 代表取締役。
フィットネストレーナー、ピラティス指導者、整体師、美容矯正師。
中京大学体育学部卒業後、地元の自動車ディーラーで営業成績トップを獲得し、その後パーソナルトレーナーになるために上京。大手フィットネスクラブの個人売上トップを獲得し、自身のスタジオを2009年にオープン。
ファッションモデルや女優など、身体を資本とした女性などを中心に、ピラティス、整体、美容矯正など足先から顔までのボディメイクを指導。メディア出演、記事監修、指導者育成なども行う。

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『稼げる男は食事が9割』

(森 拓郎/KADOKAWA)

ベストセラー『ダイエットは運動1割、食事9割』の著者が初めてビジネスマンのために書いた「稼げる男」になるための食習慣。「食事は自分への投資」という事実を理解する事からはじめる、誰でもできる食事法とは?

この記事は書籍『稼げる男は食事が9割』からの抜粋です
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