今冬、新型コロナ感染への不安を感じる人は約6割、特に70代以上で高い割合
この冬の感染症への不安について調査したところ、新型コロナ感染への不安を感じると回答した方は、「とても不安」が16.1%、「やや不安」が42.6%と全体の58.7%に達しました。年代別に見ると、「とても不安」18.0%、「やや不安」47.5%と70代以上の65.5%が不安を感じており、全世代の中で最も高い割合となっています。
![【冬の感染症実態調査】新型コロナの重症化リスク、65歳以上のシニア層の2人に1人が認識不足! 2_[図6]この冬、感染症にかかることへの不安度(合体版).jpg](https://mainichigahakken.net/health/img/0b5b5e0ff4993d5c311b5c268789ee4b73f9415c.jpg)
新型コロナの重症化リスク、65歳以上の2人に1人が認識不足
自身が新型コロナにかかった場合、重症化しやすい・重症化リスクがあると思うかを尋ねたところ、「そう思う」10.0%、「ややそう思う」が31.0%と、全体の41.0%が重症化リスクを認識していました。一方で、実際にリスクが高いとされる65歳以上の方では、「そう思う」が11.3%、「ややそう思う」が38.7%と50.0%が重症化リスクを認識しているにとどまり、2人に1人は自身のリスクを認識していないことがわかりました。
![【冬の感染症実態調査】新型コロナの重症化リスク、65歳以上のシニア層の2人に1人が認識不足! 3_[図10]自身が新型コロナにかかった場合「重症化リスクがある」と認識.jpg](https://mainichigahakken.net/health/img/dd0625914621da6020005828ca6d8b64360e6553.jpg)
「65歳以上のシニア層」の重症化リスク認識は約4人に1人
新型コロナには「高齢(65歳以上)」以外にも基礎疾患や生活習慣など、さまざまな重症化リスクがあります。どんな人が重症化リスクの高い人だと思うかと聞いたところ、「75歳以上のシニア層」(43.5%)、「基礎疾患があり肺に持病を持っている方」(34.5%)、「基礎疾患があり糖尿病の方」(30.1%)が高リスクと認識されていました。しかし、「65歳以上のシニア層」の重症化リスクを認識している方は24.8%と約4人に1人にとどまり、65歳以上の当事者自身でも30.9%に過ぎない結果となりました。
![【冬の感染症実態調査】新型コロナの重症化リスク、65歳以上のシニア層の2人に1人が認識不足! 4_[図11]新型コロナの重症化リスクとして認識していること.jpg](https://mainichigahakken.net/health/img/a5ad0bf4802c033f2a552ab6409358ee97f908f9.jpg)
今回の調査結果について、本調査を監修した医療法人至誠会なゆたの森病院理事・病院長/国立大学法人佐賀大学名誉教授の青木洋介先生、いとう王子神谷内科外科クリニック院長の伊藤博道先生に話を伺いました。
青木洋介先生:「今回の調査では多くの方が感染症、特に新型コロナウイルス感染症やインフルエンザにかかることへの不安は感じつつも、その対策には"慣れ"、あるいは一種の"疲れ"を感じ、社会全体として緊張感が薄れていると感じている実態が明らかとなりました。次から次へと出てくる新しい感染症や変異株の話題に頻繁に晒されてきたことも背景にありそうです。65歳を超えるご高齢の方であっても、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症を疑った際、6割の方が医療機関を受診しない実態も明らかとなりました。日本感染症学会からは、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症に対しては、早期治療が奨励されておりますので、特にご高齢の方や基礎疾患のある方は、軽い症状でも早めに医療機関へ相談する方が安心です」
伊藤博道先生:「最近、新型コロナウイルス感染において、発熱などの症状があっても検査や受診を控えるなど、社会全体で感染症への慣れや対策への意識の薄れを感じます。受診時にコロナウイルス検査を希望しない人も多く見られます。しかし、65歳以上の高齢者ではコロナ感染後の死亡リスクがインフルエンザより依然高く、若年層においても強い倦怠感や呼吸器・神経系の後遺症により、長期にわたり就業や日常生活に支障を来す例が報告されています。感染対策疲れに加え、誤情報の拡散も危機感の低下につながっていると思います。発症後1~3日以内の早期検査と適切な治療は、重症化や後遺症の抑制につながる可能性があり、基本的な感染対策と併せて、その重要性を改めて社会全体で共有する必要があると考えます」
今回の調査結果から、感染症に対する意識や対策について、世代ごとに異なる特徴があることがわかりました。特に、感染リスクが高いとされる65歳以上の方々は、日頃から正しい情報を得て、意識を高めていくことが大切ですね。
■「冬の感染症実態調査」調査概要
調査時期:2025年12月12日(金)~12月14日(日)
調査方法:インターネット調査
調査対象:20~89歳の男女 1200人
調査委託先:株式会社エクスクリエ
調査実施:株式会社クロス・マーケティング
調査監修:医療法人至誠会なゆたの森病院理事・病院長/国立大学法人佐賀大学名誉教授 青木洋介先生、いとう王子神谷内科外科クリニック院長 伊藤博道先生
※構成比(%)は小数第2位以下を四捨五入しているため合計が100%にならない場合があります。






