
『人は背中から老いていく 丸まった背中の改善が、「動ける体」のはじまり』 (野尻 英俊/アスコム)第1回【全7回】
「最近、疲れやすい」「背中が丸くなってきた」と感じていませんか? 実は、人の老化は「背中」から始まると言われています。丸まった背中(脊柱後弯)は、見た目年齢を上げるだけでなく、転倒や骨折、寝たきりのリスクが高まる傾向にあるのです。書籍『人は背中から老いていく 丸まった背中の改善が、「動ける体」のはじまり』(アスコム)は、整形外科専門医、脊椎脊髄外科専門医、脊椎脊髄外科指導医である野尻英俊先生が、「背中の老いのメカニズム」と対策を医学的アプローチで解説します。今回はこの本の中から、健康寿命を延ばし、いつまでも自分の足で元気に歩き続けるために知っておきたいことをご紹介します!
※本記事は野尻 英俊 (著)による書籍『人は背中から老いていく 丸まった背中の改善が、「動ける体」のはじまり』から一部抜粋・編集しました。
今の「背中レベル」を知ることが老化防止の第一歩
同じ年齢でも必ず個人差が生じることを忘れてはいけません。脊柱後弯とひと口にいっても、その状態は十人十色です。すぐに改善できるレベルの人もいれば、手術をしなければならないレベルの人もいます。
80代、90代でも背筋がピンと伸びている人はいますし、その一方で、50代、60代でも背中が丸まりかけている人もいます。
さらには、椎体骨折や骨粗しょう症の有無によっても、脊柱後弯が起こる年齢やその度合いは異なります。
これらを、一律同じに扱うわけにはいきません。あなたの今の「背中レベル」によって、求められる対策は変わってくるからです。
背中レベルを測る医学的に明確な基準は確立されていないので、この本を執筆するのを機に、私が独自の基準を設けました。
レベルは次の3つで、信号機の色に倣っています。
◆背中レベル【グリーン】
→ 背中の丸まりはなし、もしくは軽度。現状維持でも大きな問題はないが、将来を見据えた予防対策として、"老い出し体操"をはじめとする本書掲載のメソッドを実践することを推奨。
◆背中レベル【イエロー】
→ 背中の丸まりは中度。そのままにしておくと重度に移行し、健康被害のリスク増加と、それにともなう健康寿命の短縮をまねく可能性があるので、ただちに"老い出し体操"をはじめとする本書掲載のメソッドを実践することを推奨。同時に医療機関を受診するのがベター。
◆背中レベル【レッド】
→ 背中の丸まりは重度。残念ながら本書掲載のメソッドでは改善が望めず、すぐに医療機関を受診する必要あり。手術も視野に入れつつ、専門医に相談して治療に臨むことが求められる。
まずは、「自分がどの背中レベルに該当するのか」を把握してください。次の「背中の丸まりチェックシート」を使えば、簡単に判定することができます。そのうえで、進むべき"道"を歩んでいきましょう。
背中の丸まりチェックシート
あなたの背中レベルをチェックしてみましょう。
1~10の設問で当てはまるものに○をつけ、合計点を出してください。
1.うつぶせになるのが大変だ。
2.周囲の人から「姿勢が悪くなった」と言われることがある。
3.立ったり歩いたりしていて、前につんのめりそうになることがある。
4.壁に背中とお尻をつけて立ったとき、頭が壁につかない。
5.椅子に座ったときに、背もたれに背をつけられない(寄りかかることができない)。
6.空を見上げるのがつらい。
7.歩いていると、だんだん腰やお尻が重くなってきて、休憩をとりたくなる。
8.気がつくと背中側で手を組んでいることがある。
9.5分以上立っているのがつらい。
10.若いころと比べて、身長が2cm以上縮んだ。
●合計が3点以下の人 背中レベル:グリーン
●合計が4点以上7点以下の人 背中レベル:イエロー
●合計が8点以上の人 背中レベル:レッド








