「どこから来て、どこへ帰るのか」コロナ罹患で一気に弱ってしまった認知症の母/ワフウフ

みなさんこんにちは! ワフウフです。

認知症になった母・あーちゃんの介護を姉・なーにゃんとふたりでしています。

認知症になった母に精神的・経済的なDVをする父・たんたんから逃れて、母は2019年4月に有料老人ホームへ入居しました。

【前回】母の部屋から強烈な悪臭が...老人ホームでクラスター発生!入浴中止になった結果

コロナウイルスに罹患した母ですが、特に症状が出ることも、後遺症が残ることもなかったはずのに、何故だか一気に全てが弱りました。

体力的にも、認知症状的にも。

コロナに罹患する前から年齢的にどうしても疲れやすくはなっていたのですが、疲弊する度合いが比べものにならないというか...。

月に一度の糖尿病の病院への通院も、ほんの2時間ほどのことなのに、帰り道は足がもつれて上手く歩けません。

歩くどころか自分で立っていられないくらいです。

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そして、なんとか老人ホームに着いても、入り口の看板を初めて見るかのように

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と言ったり、中に入ると財布を取り出して

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と言ったりするのです。

母の頭の中では一体どこへ来た設定になっているのでしょう。

そして、なんの支払いをするつもりなのでしょう。

母の財布には140円しか入っていないのに。

母はいつもと違う場所に出かけると「自分が現在どんな暮らしをしていて、どこから来て、どこへ帰るのか」が全く分からなくなってしまうのです。

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4年半も暮らしている老人ホームなのに、その記憶がすぐに無くなってしまうのです。

でも、この状態でもし自宅暮らしを続けていたとしたら、ひとりで出掛けたまま家に戻って来れなくなっていたかもしれません。

母の安全のためには、やはり老人ホーム入居が必要だったと思います。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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ワフウフ

アラフィフの主婦。昭和を引きずる夫、大学生の長男、高校生の長女の四人家族。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。電車で1時間半強かかる場所に住む実母の生活のフォローに姉とふたりで四苦八苦する毎日を、イラストと笑いと毒をほんのり混ぜながらブログに綴る。

ワフウフさんのブログ:「アルツフルデイズ」


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