腕をたたいて...骨を丈夫に!「うでコツコツ」のススメ/60秒骨たたき(3)

骨は40歳ごろまでは一定量を維持しますが、以降は加齢とともに骨づくりの速度が衰え、徐々に骨量が減少します。そこで、ぜひ毎日コツコツ行いたいのが「60秒骨たたき」。これは、医学博士の中村光伸先生の考案によるもの。骨に刺激を与え「オステオカルシン」という非コラーゲン性たんぱく質の働きを高めることで、骨を丈夫にできる、とても簡単な健康法なのです。ぜひ、試してみてください!

うでコツコツ

【座って60秒間×左右30秒ずつたたく】

座った状態で片方のひじを曲げて上げ、もう片方のこぶしでひじ関節以外を60秒間たたきます。

①側面もまんべんなく

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まずはひじの上側をまんべんなく30秒間たたきます。

そのとき、関節部分は痛める可能性が高いため、避けてたたくように注意。

②ひじ下の裏側もたたく

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次にひじの下側も上から下まで幅広く30秒間たたきます。

ここも①と同じように関節部分は痛めるリスクがあるので避けましょう。

◆1分間の骨たたきを2カ月間続けるとオステオカルシンが増加

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30代後半女性、40代前半女性、50代前半女性のモニターに2カ月間『骨たたき』を実施。オステオカルシンの数値を調べました。すると、2カ月後には全員が約20%増加する結果に。

【まとめ読み】特集「60秒骨たたき」記事リスト

取材・文/木之下潤 撮影/齋藤ジン イラスト/角 裕美 モデル/永谷佳奈

 

<教えてくれた人>

光伸メディカルクリニック院長 医学博士
中村光伸(なかむら・こうしん)先生

整形外科医の知見から骨の仕組み、体の動かし方を生かした骨トレーニングを提唱する骨の専門医。近年、注目されるホルモン「オステオカルシン」を研究し、骨の強化と全身機能回復を両立する「骨たたき」を考案。

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『医者が考案した骨粗しょう症を防ぐ1分間骨たたき』

(中村光伸/アスコム)

骨の専門医が考えた丈夫な骨を作るための一冊。骨粗鬆症の仕組みから骨の再構築化、骨折の原因、骨を強くするトレーニングに関する内容まで、全5章の中に骨の情報がたくさん詰まっている。

この記事は『毎日が発見』2020年6月号に掲載の情報です。

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