推計800万人!運動機能が衰える「ロコモティブシンドローム」とは

「サルコペニア肥満」という言葉を知っていますか? シニア世代にとっては、通常の肥満やメタボリックシンドロームよりも気を付けたい症状です。今回は、日本ダイエットスペシャリスト協会の理事長を務める永田孝行先生に、このサルコペニア肥満の症状が進んだ場合のリスクである「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」について教えてもらいました。

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全国で800万人が対象と推計される運動器症候群

筋肉量が減るのが大きな特徴であるサルコペニア肥満は、症状が進むと「立つ」「歩く」といった運動機能が衰える「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」を併発するリスクが高まります。「その対象者は全国で800万人と推計されています」(永田先生)。

筋力が減って動くのが面倒になると、家から出なくなって人と接する時間が減り、心身・認知機能が低下した虚弱状態「フレイル」を引き起こし、さらに体を動かせなくなって筋肉量が減る、という悪循環に陥ることもあります。

まずは下記のロコモチェックで自己点検してみましょう。「このチェックだけでも運動になりますよ」と永田先生。3項目以上できれば問題ありませんが、できない場合は、リハビリ(機能訓練)を始める必要があります。

毎年の健康診断などをきっかけに、病院や保健センターなどで保健師や栄養士から運動や食事の指導を受けるのもいいそうです。

いくつできますか!? ロコモチェック8

1.立った姿勢で靴が履ける

2.階段の昇降時、左右交互に足を出せる

3.立った姿勢で1歩出した足のかかとだけを床につけて10秒以上静止できる

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4.立ち姿勢で両足をそろえてかかとの上下運動をゆっくり3回できる

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5.3歩以上の後ろ歩きができる

6.一瞬でも両足を床から離すことができる(ジャンプできる)

7.地面に円を描くように歩ける

8.左右交互にひざ上げ(もも上げ)を10回以上できる

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※一般社団法人日本ダイエットスペシャリスト協会 作成

40代以降の4人に1人がなり得る!?「サルコペニア肥満」記事リストはこちら!

取材・文/岡田知子(BLOOM) イラスト/やまだやすこ

 

<教えてくれた人>

永田孝行(ながた・たかゆき)さん

一般社団法人日本ダイエットスペシャリスト協会理事長、医学博士。肥満と代謝を専門とし、運動・食事療法、GI値などを研究。2015年に日本ダイエットスペシャリスト協会を設立。著書に『低インシュリンダイエット 決定版』(宝島社)など。

この記事は『毎日が発見』2019年8月号に掲載の情報です。
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