洗濯物を干す時に「めまい」がするなら...「上下を見る」首の体操/小脳を鍛える体操(4)

「ぐるぐる」「ふわふわ」と起こるめまい。決して特別な症状ではなく、誰にでも起こり得るものです。めまいの原因を理解して、自分の症状に合った体操を行うことで改善することができます。横浜市立みなと赤十字病院 めまい・平衡神経科部長の新井基洋(あらい・もとひろ)先生に、小脳を鍛える首の体操を教えていただきました。

【首の体操】上下を見る

掃除機をかけたり洗濯物を干すときにクラッとするなど、「上や下を向いたときのめまい」を改善します。

行う目安:1回10往復

①体操を始めるポーズをとる

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右手の親指を横に寝かせて、体の正面に伸ばします。目は右手の親指の爪を見ます。

②頭を上に30度動かす

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親指の爪への目線は外さずに、頭を上に30度くらい動かします。右手はそのままで動かしません。

③頭を下に30度動かす

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親指の爪への目線は外さずに、頭を下30度くらいの位置まで動かします。②と③を繰り返します。

NG ポーズ

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首を上げたときに、親指の爪への目線が外れて、天井を見ないように気を付けます。

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取材・文/松澤ゆかり 撮影/齋藤ジン イラスト/ノグチ・ユミコ モデル/永谷佳奈

 

新井基洋(あらい・もとひろ)さん
横浜市立みなと赤十字病院 めまい・平衡神経科部長。北里大学医学部卒。日本めまい平衡医学会専門会員・評議員。著書は『9割のめまいは自分で治せる』(中経の文庫)など。

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9割のめまいは自分で治せる

(新井 基洋/KADOKAWA、中経出版

今回、めまいへの対処法を教えてくださった新井先生の著書。先生の長年の実績に裏付けられたリハビリ体操が12種類紹介され、自宅でもできるようにイラスト入りでわかりやすく解説されています。めまいに悩んでいる方々の不安や恐れといった心のケアやめまいと上手に付き合うコツなど、先生の指導内容のエッセンスが詰まった一冊です。

この記事は『毎日が発見』2020年5月号に掲載の情報です。
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