メニエール病、前庭神経炎、めまいを伴う突発性難聴はこの運動で治しましょう/めまいを治す!(3)

体は動いていないのに「天井がグルグル回る」「立ち上がれない」などの感覚に襲われるのが「めまい」です。ほとんどの場合、命にかかわる病気ではないのですが、そのままにしておくと日常生活に支障が出ることも。そうならないためにも、対処法を知り毎日を健康に過ごしましょう。

前の記事:「20分以上続く「めまい」は要注意!リハビリや治療が必要です/めまいを治す!(2)」はこちら。

めまいが20分から半日続く「メニエール病」、数時間から何日も続く「前庭神経炎」「めまいを伴う突発性難聴」。主な治療法にリハビリ療法と薬物治療があります。平衡感覚を回復させる運動「ブラントーダロフ法」など、自分でできるリハビリ運動もあるので、続けて行うことがポイントです。

  

A.メニエール病・前庭神経炎・めまいを伴う突発性難聴 受診後に自分で治す

平衡感覚を回復させるリハビリ運動【ブラントーダロフ法】

(1)布団やベッドの上に座って真っすぐ正面を見る。
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(2)急に体を倒さず、2〜3秒かけて左側に倒れる。このとき上半身は右側にひねりながら、目線は45度斜め上の天井を見るようにする。完全に体が倒れたらその体勢で30秒数える。
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(3)体をゆっくりと(1)の姿勢に戻して30秒数える。
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(4)(2)と同じように、2〜3秒かけて右側に倒れる。このとき上半身は左側にひねりながら、目線は45度斜め上の天井を見るようにする。完全に体が倒れたらその体勢で30秒数える。
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(5)ゆっくりと(1)の姿勢に戻って30秒数える
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ポイント
●1日に2度、起床時と就寝時に(1)〜(5)を行う。
●体を倒すときは目をしっかり開ける。周りを 見るように意識することがポイント。
●左に倒れたときに、めまい症状が強い場合は 右から開始してもよい。
●横に倒れる動きができない場合は、手をついて 完全に倒れずに45度の角度ぐらいでもよい。

  

B.薬物を使って治す

メニエール病はいまは利尿剤が主流
以前は手術対応が主流でしたが、現在は、原因である三半規管の水ぶくれ(リンパ水腫)から、水分を排出するために尿の排出を促す利尿剤を服用します。また、内耳の血液循環をよくする内耳循環改善薬を用いることもあります。

めまいを伴う突発性難聴は早めに受診。前庭神経炎は抗めまい薬を服用
めまいを伴う突発性難聴には聴力回復を目指すために早めに受診してステロイド剤や代謝改善薬、血管拡張薬、ビタミン剤を使用。前庭神経炎には抗めまい薬、内耳循環改善薬、炎症時にはステロイド剤を用います。

次の記事:「そのめまい、自分で治せる?受診が必要? 「めまい」Q&A/めまいを治す!(4)」はこちら。

  

肥塚 泉(こいづか・いずみ)先生
<教えてくれた人>
肥塚 泉(こいづか・いずみ)先生
聖マリアンナ医科大学耳鼻咽喉科教授。同大学卒業後、大阪大学医学部耳鼻咽喉科、米国ピッツバーグ大学医学部耳鼻咽喉科などを経て、2000年より現職。「めまい外来」を開設し、5万人以上の診察にあたる。
この記事は『毎日が発見』2017年9月号に掲載の情報です。
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