外食時のお水は「氷なし」がベター。胃腸を労る水分の摂り方を東洋医学のプロが伝授

外食時のお水は「氷なし」がベター。胃腸を労る水分の摂り方を東洋医学のプロが伝授 13601868_615.jpg

『不調ごとのセルフケア大全 おうち養生 きほんの100』 (著:田中友也、イラスト:くぼあやこ/KADOKAWA)第7回【全8回】

「毎日忙しく、自分のことには構っていられない」「病院に行くほどではないが、このまま大きな病気になったら怖い」...。そんな風に考えて、疲れや不調をずるずると引きずっている方は多いのではないでしょうか? 鍼灸師で国際中医専門員の田中友也さんによる書籍『不調ごとのセルフケア大全 おうち養生 きほんの100』(KADOKAWA)は、自分の体と心をいたわるためのヒントを教えてくれる本。おうち時間に簡単に取り入れられる、さまざまな不調に対応したセルフケア術が満載です。健やかな心と体のため、今日からできることを取り入れていきましょう。

※本記事は田中友也(著)、くぼあやこ(イラスト)の書籍『不調ごとのセルフケア大全 おうち養生 きほんの100』から一部抜粋・編集しました。

「むくみ、水分の摂り過ぎ」

胃腸の機能は37~38度くらいの温度のときに最もよく働きます。
あまり温度が下がるとその働きが落ちて、消化不良を起こします。

例えば、冷たい物を飲んで胃の温度が1度下がったとすると、血液が胃に集まり、おおよそ4~5時間かけて元の温度に戻そうとします。その間、胃の消化機能が滞るわけです。
毎日冷たい飲み物をガブガブ飲んでいると、それだけで胃腸に負担になることを知っておきましょう。

1日の終わりに「足首のくびれがなくなるほどむくむ」という悩みを持つ人が多いですが、これは体内の水分調整機能の不調による可能性が大。
余分な水分を体外にだす、利水作用のある食べ物などを摂り入れましょう。

水をたくさん飲むことが健康法にもなっていますが、冷え症の人には逆に負担にも。
体内にたまった水分がうまく排出されずに滞り、むくみを引き起こすことになります。

むくみ予防に、余分な水分を控える

外食時のお水は「氷なし」がベター。胃腸を労る水分の摂り方を東洋医学のプロが伝授 13601839_615.jpg

外食では「お水は氷なしでお願いします」を口ぐせに。

NG
・食事中の水の摂り過ぎは胃液が薄まるので、消化不良になりがち。消化不良になると、胃の負担は増えて倦怠感マックスに!食後に温かい飲み物を少しずつ飲もう。

・暑い日の冷たい飲み物のガブ飲みはタブー。

・冷蔵庫からだしたてのよく冷えた野菜や果物をすぐ食べると胃腸の不調のもとに。常温か、または火を通してから食べるようにして。

余分な水分を除く、おすすめ食材

・利水作用のあるきゅうり、ズッキーニ、トウモロコシ、春雨、小豆や黒豆などの豆類がおすすめ。

・唐辛子や生姜、香辛料など辛みのある「発汗作用がある食材」で、汗をかいて、余分な水分をだして。

・キャベツ、カボチャ、さつまいもなど、胃腸の働きを助ける食材もむくみ予防に◎。

外食時のお水は「氷なし」がベター。胃腸を労る水分の摂り方を東洋医学のプロが伝授 13601840_615.jpg

カボチャ
お腹を温める、胃腸の働きを高める、元気を補うなどの効用あり。むくみ対策の他に、食欲低下、胃のムカムカ、体のだるさ、急な冷えによる下痢、軟便などにも有効。

POINT
汁物や煮物で温かく食べよう。旬のカボチャは塩煮すると甘さが引き立つよ!

注意事項

・不調の症状については、必ずその症状があらわれるとするものではありません。あくまで可能性の1つとしての症状と養生のヒントになります。
・養生の効果には個人差があります。すべての方に効果があるとは限りません。
・妊娠中の方、特定の疾患や何らかの治療を受けている方は、養生を行う前に医師や専門の医療機関へご相談ください。また、養生が体に合わない場合、心身に異常や不快を感じた場合は、ただちに中断してください。
・本書の情報は2020年8月時点のものです。それ以降に、新しい見地が発表される場合もあります。

 
※本記事は田中友也(著)、くぼあやこ(イラスト)の書籍『不調ごとのセルフケア大全 おうち養生 きほんの100』から一部抜粋・編集しました。
PAGE TOP