仕事も恋も、何もかもうまくいかない...年齢に関わらず誰でもそんな時期がありますよね? この状態、実は「考え方や言葉遣いを少しだけ変えれば解消できる」と、女性のための人材育成塾を主宰する朝倉千恵子さんは言います。そこで、朝倉さんの著書『仕事も人生もうまくいっている女性の考え方』(あさ出版)から、ちょっとした工夫で充実の日々を過ごせる「美意識と処世術」について、連載形式でお届けします。
あなたが幸せにすべき人はあなた自身
家族のことや金銭的な壁、周囲とのしがらみなどがまったく関係ないとしたら、どんなことをやりたいですか?どんな自分になりたいですか?
その答えがあなたのゴールです。
「本当にやりたいことなんてわからないし、なりたい自分なんて想像できない」そんな時は、まず「他人軸」で考えていないかを疑ってみましょう。
以前、やりたいことを見つけるワークに参加した女性から、「〝宝くじを当てる〟なんて目標はカッコ悪いですよね」と質問を受けました。
本当にやりたいこと、叶えたいこと、なりたい自分に、いいも悪いもありません。ましてやカッコ悪いなんてこともありません。世間体や他人の評価、親の意見などの「他人軸」に惑わされていると、自分の本当の夢を見失ってしまいます。
ただ「宝くじを当てる」ことが夢ならば、どうして「宝くじを当てたい」のか、「当たったお金でどうしたい」のかまで考えてみましょう。「家族を幸せにしたい」「自由になりたい」など、本当の目的が見えてくるはずです。
他人にどう思われるだろうかとか、ライバルはこうしているからなどと、他人を意識した瞬間に「こういう目標にしたほうがいいだろう」「ライバルよりいい目標でなくてはいけない」などと邪念が生じ、自分が本当にやりたいことではないゴールを設定してしまい、ゴールに向かって進んでも幸せを感じられないなんてことになりかねません。
「こんなの無理だよね」などと、遠慮することなく、思いつくまま自由に「人生で望むこと」「叶ったらうれしい夢」「実現したらワクワクすること」をゴールに設定しましょう。
理想の自分とのギャップを埋めていく
不思議なことに「やりたいこと」を定めると、自分がこれからどんな人生を送りたいのか、どんなことを実現していきたいのかがハッキリしてきます。
それと同時に理想の自分と、現在の自分とのギャップもわかってきます。
そのギャップを埋めて理想に近づくために何ができるのか、考えて行動することで、ほんの少しかもしれませんが、本当になりたかったあなた自身に近づくことができます。なかなか簡単には変化を感じられないかもしれませんが、昨日の自分と比べて、確実にゴールに近づいていることは確かです。
一歩ずつ進むたびに、景色もどんどん変わっていきます。変わっていないように見えても変わっているのです。
頭で考えているだけでは半歩だって進めません。まずは一歩、歩み出しましょう。
目の前のことを、一つずつでいいからやってみる。それができれば、新しい自信が芽生え、エネルギーに変わります。さらに、次にやるべきこともわかります。この繰り返しで、本当になりたかったあなたになっていくのです。
自分の価値観を知らずしてやりたいことはわからない
「本当にやりたいこと」や「なりたい自分」が決められない時は、「人生で望むこと」「叶ったらうれしい夢」「実現したらワクワクすること」を、思いつくまま自由にノートに書き出してみましょう。
「お金持ちになる」でも「南の島でバカンスを楽しむ」でも「素敵な彼と幸せな結婚をする」でも、なんでもかまいません。
書き終えたら、それらを「お金」「仕事」「結婚」など、カテゴリーごとに整理してまとめ、それぞれのカテゴリーの項目を見ながら、「私はなぜ、これをやりたいのだろう」と考えてみてください。
「なぜ」を考えると、あなたが自分の人生において重要だと考える「価値観」が浮かび上がってきます。
その価値観を満足させること、それがあなたの人生の目的となるのです。
Hint『「理想の自分」に向かって一歩ずつ歩いていく』
40のヒントで「自分の魅力」を再発見! 仕事もプライベートも充実できるメソッドがまとめられています