「メモリアルアートの大野屋」が、40代以上の男女を対象に"終活"に関するアンケートを実施。メディアなどでも頻繁に取り上げられるようになった"終活"ですが、世間の人たちはどのような本音を抱えているのでしょうか。
興味はあるけど何もしていない人は約4割
まずアンケートで「現在終活をしていますか?」と聞いたところ、最も多かった回答は「するつもりがない」の57%。「している」と答えた人はわずか8%にとどまり、まだまだ行動に移している人は少ないことがわかりました。一方で「したいと思っているがまだ何もしていない」と答えた人は36%。終活に興味を持ちつつも、具体的な行動を起こせていない人も多いようです。
実際に終活をしている人に「具体的にどのような終活をしていますか?」とたずねると、トップ3に輝いたのは「身の回りの整理」「エンディングノートの記入」「葬儀の検討」。他にも「高齢者住宅等の検討」「お墓の検討」などが挙げられました。
しかし終活の内容を家族に伝えている人は少なく、伝えていない人が全体の65%を占める結果に。ネット上でも「家族にあまり関係ないことだし...」「なんとなく恥ずかしい」との声が上がっています。一方家族に伝えた人からは、「家族の理解をスムーズに得られた」「反対されることもあったけど、結局は納得のいく終活ができたかな」と満足する声が。何でもひとりで決めてしまわず、周りの人に相談するのもいいかもしれませんね。
SNSなどでは「テレビで観てずっと気になってたけど何もしてなかったから、始めてみようかなぁ」「一気にやってしまえばスッキリしそう!」など意欲的な声が見られます。何から手をつけたらいいのかわからない人は、余分なものを処分するなど、身近なところから始めてみては?
終活は家族のためにもなる?
終活に関する悩みは多いようで、先日とある掲示板では「夫が終活をしてくれない」という投稿が話題になりました。投稿者はそろそろ定年を迎える夫を持つ女性。まだ学費がかかる子どももいて、将来の不安を減らすためにも夫に終活をしてほしいそうです。
しかし夫は終活を拒否。「どうしたらやってくれるようになりますか?」という問いかけに、ネット上では「終活は強制するものではない」「メリットを可視化してあげよう」など、さまざまな意見が寄せられました。
中には「父が亡くなったけど、きっちり終活してくれてたおかげで戸惑わずに済んだ」「親の希望通りにことを運べたので、終活していてくれて感謝してる」といった家族の声も。いざというときに家族を困らせないためと思ったら、終活に対する考えも変わるかもしれません。
世間に浸透しつつある"終活"。手助けしてくれる団体なども多数存在するので、気になる人はぜひ調べてみてくださいね。
文/藤江由美