人生100年時代といわれるいま、限られた年金の中で、心に豊かさを感じて暮らすにはどうすればいいのでしょうか。20年にわたって携帯電話業界を取材し続けているジャーナリストの村元正剛さんに、携帯電話の見直し節約法を教えていただきました。
夫婦や親子など家族で使って節約を
1人あたり月6,000~8,000円程度といわれていたスマホの利用料ですが、総務省の指導もあり、金額が安くなってきました。
ただし、そのまま使っていても安くはなりませんので、新しい料金プランに変更する必要があります。
その際、家族で同じ会社のスマホを使うと、お得な割引が適用されます。ここではお2人で使う場合の料金を掲載します。
なお、支払いは分けることができ、離れて住む家族も適用されるので、事前に確認して、プラン変更の際に申し出ましょう。
現在ケータイを使っている人でスマホへの乗り換えを検討している人は、初めてスマホを使う人向けのプランやサービスに注目! ケータイより安く使える可能性もあるので、お店で相談してみましょう。
スマホの新しい料金プランへの変更を検討してみましょう
携帯電話料金プランは、新しいプランの方が安い傾向があります。
最近は、特に家族で同じ会社のスマホを使う場合の割引が手厚くなっており、プラン変更によって大幅に節約できる可能性があります(以下、料金は全て2人分の場合)。
適用中の割引がある人は注意!
スマホを購入してから2年間続く「月々サポート」「毎月割」「月月割」といった割引が適用されている場合は、割引期間が終了するまではプランを変更しない方が賢明です。
いまケータイを使っている人もスマホへの乗り換えは要検討!
携帯電話各社は、従来型のケータイ(ガラケー)から乗り換えて、初めてスマホを使う人に向けた専用プランや割引サービスを用意しています。
ただし、どの会社のプランも2年目以降は1人あたり月額で1,000円高くなるので注意しましょう。
ケータイを使い続けたい場合は...
ケータイ向けの新しい料金プランは、スマホ向けプランに比べると割安感はありません。安易なプラン変更は禁物。
お店で相談するなどして、プラン変更による損得を確認しましょう。
格安スマホに乗り換えるとさらに安くできます
ワイモバイル、UQモバイル、楽天モバイルなど「格安スマホ」と呼ばれる会社のスマホは、大手携帯電話会社のスマホよりも安く利用できます。
いま使っているケータイやスマホの電話番号を引き継いで使うこともできます。
格安スマホって安心して使えるの?
格安スマホの多くは、大手携帯電話会社の通信設備を借りてサービスを提供しています。
ただし、通信速度はやや遅くなる可能性があります。取扱店舗が少なく、サービスも控えめです。
使い方の見直しも節約につながります!
「LINE」や「FaceTime(フェイスタイム)」の無料通話を活用
「FaceTime」は発信先を設定後、音声通話かビデオ通話を選択可能。
「LINE」アプリでは、「友だち」と無料通話やビデオ通話が可能。
スマホはインターネット回線を用いて、無料で音声通話ができます。
「LINE」アプリには無料通話という機能があり、LINEでつながっている「友だち」と通話できます。
iPhoneでは、iPhone同士で無料で通話ができる「FaceTime」という機能も使えます。「FaceTime」アプリを起動し、「連絡先」から発信先を選択して発信できます。
利用明細を確認して不要なオプションは解約を
ケータイやスマホを購入・契約した際に、お店ですすめられたオプションサービスに加入している人が少なくありません。
利用明細を見て、使っていないのに毎月課金されているサービスはないかを確認し、不要なオプションサービスは解約しましょう。
自宅にWi-Fi(ワイファイ)があればなるべくWi-Fiに接続
スマホはデータ通信(インターネット接続)が増えるほどに利用料金が高くなります。
しかし、家にWi-Fi(無線LAN)を導入していれば、スマホをWi-Fiに接続した場合はデータ通信料が非課金となり、安い料金プランで利用できるようになります。
※記載の料金は大人2人で使っている場合の例で、全て税抜きです。携帯電話会社や料金プランによって金額は異なります。
取材・文/向山 勇