小学校の旗当番を「廃止にしたい」と言い張る保護者たち。身勝手な「事情」に黙っていられず.../かづ

アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。

皆さん「ママ友」はいらっしゃいますか? 私の長きにわたる人生の中の、色んなママたちのお話をしようと思います。

※登場人物はすべて仮名です

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小学校の旗当番を「廃止にしたい」と言い張る保護者たち。身勝手な「事情」に黙っていられず.../かづ pixta_76075160_S.jpg

ある日のPTA役員会の議題は、通学路の立ち番だった。

朝、子どもたちが登校する時間に、事故が無いよう車の通行の多い場所に立ち、交通安全のために旗を振る。

それを廃止しようという案だった。

それを提案したのは高学年の親たちで、PTAの会長をはじめ本部はもちろんのことながら、各委員会の委員長・副委員長も5・6年の保護者がなっていた。

提案理由は「普段遊びに行く道なので立ち番は要らない」、「高学年になれば親が立っているのを嫌がる」とのことだった。

本部も各種委員会の長たちも口々に「要らない」と言い、「では廃止に決定でいいですか?」とまとめに入った。

「あの、いいですか?」

1年生の学年代表だった私は手を挙げて質問した。

「うちの子は1年生です。皆さんのお子さんは通い慣れている通学路であっても、1年生は一人で通学するのに慣れていない子が多いと思うんです。

この学校は集団登校がないので、隣近所に友達がいない場合は一人で登校する子も多いです。

その時に低学年の親が安心できるのは朝の立ち番のおかげです。

皆さんにとってはもう何年も通ってきている通学路ですから『慣れた道』でしょうが、低学年はそうではありません。

皆さんのお子さんが1年生の頃も、立ち番に助けてもらっていたのではないでしょうか。

それを自分たちの子どもが大きくなったから『要らない』にするのはどうなんでしょう?

それと、低学年の子どもは朝に親が立ち番をして『おはよう。行ってらっしゃい』と声をかけることを嬉しいと思う子も多いです。

知っている保護者を見つけて『○○君のおばちゃんや!行ってきます!』と手を振ってくれる子もいます。

5・6年生の保護者のご意見のみで決定するのは、いかがなものかと思いますが?」

私は会議に出席している1年生の学年代表として普通に質問をしたのだが、上級生たちはそうではなかった。

「1年生のくせして私たち上級生の意見に何言ってんの!?」ということらしい。

「でも子どもが上の学年になると働きに出るようになった親御さんも多いんで...」

上級生の役員の一人から意見が出た。

「ご自分のお子さんが新入学の頃も、上級生の親御さんの中には働きに出始めた親御さんは多かったですよね?

その時には皆さん頑張られていたわけじゃないですか?

そりゃあ中には仕事に行く前に大変だった人もいらっしゃるでしょうが、そもそもなぜ立ち番が始まったのかと言うと、子どもの安全のためですよね?

5・6年生だけのためではなく、新入学の1年生も含めた生徒のために始まったことですよね?

でしたら、5・6年生のご意見だけでなく、低学年の保護者さんにアンケートを取ったうえで、必要か不必要かを決めるべきではないでしょうか?」

上級生の役員たちは一言も発さない。

私は続けた。

「そのプロセスを経たうえで、1・2年生の親のほとんどが要らないとなったら、その時に廃止すればいいんじゃないでしょうか?」

「あ!それなら1・2年の親だけで立ち番すればいいんじゃない?」

会長がナイスなアイデアだと言わんばかりに言う。

「1・2年生が住んでいないところは誰も立たないってことですか?

逆に1・2年生が1人しか住んでいないところは、その保護者が毎日立つってことですか?」

またもや上級生たちはだんまりだ。 時間だけが過ぎていく。

そこで私はかみ砕いて説明することにした。

「誤解が無いようにお願いしたいのですが、何が何でも立ち番をしろと言っているのではなく、5・6年生のそれも役員数名が『要らないよね。うちの子嫌がるから』で決めてしまって良いことだとは思えません。

きちんとアンケートなどを取ったうえで、多くの保護者が不要と言う結果が出た暁に、正式に廃止にすればいいと思うんです。

そうでないと、役員会の決議が一部の役員の意見で決まってしまうことになります。

後々『なんで廃止になったの?』となった時に、『5・6年の役員が要らないよね~って言って、それでその日に決まった』なんてことになりますよ?

それも『それっていつの年よ?』となったら、『○○さんが会長の年!』なんてことにならないですかね?

PTA会員からのご意見での審議ではなく、今日ここで初めて出た議題を即決することが問題なので、『全会員へのアンケート結果によって廃止になった』とする方がいいんじゃないですか?

そもそも議事録にはどう記録するのですか??」

そこで初めて会長並びに本部役員たちが顔を見合わせて、「えっ?私たちの責任になんの?」と言う顔をした。

いや、近所の公園でおばちゃんたちが井戸端会議してんじゃないんだから。

結果、保護者にアンケートを取ったうえで、朝の立ち番継続が決定した。

意外にも1・2年生の保護者だけでなく、その他の学年でも立ち番継続の意見が多かった。

そもそも立ち番は2カ月に1度くらいしか回ってこない。

ただし、お仕事をお持ちの保護者は立ち番以外の役務にあたってもらうことにもなった。 (これも私が提案した)

で、お仕事をお持ちの会長を含めた上級生役員たちは、皆さん立ち番から除外されることになり、めでたしめでたしになった。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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かづ

​ブログ「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」の管理人で、Ameba公式トップブロガー。 基本専業主婦の50代。子育てが終り、夫と2ニャンと暮している結婚38年目です。 一人っ子の夫と結婚し、舅姑の理想の嫁でなかった私の結婚生活においての戦いを思い出しながら書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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