アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。
皆さん「ママ友」はいらっしゃいますか? 私の長きにわたる人生の中の、色んなママたちのお話をしようと思います。
※登場人物はすべて仮名です
【前回】「中卒やろ?」と冷笑するママ友。悪口、噂話、マウント...「ママ友の世界」の闇は深い/かづ
ある日のこと、PTA役員会後に会議室の鍵を職員室に返しに行った際、ちょうど息子の学年の主任と遭遇した。
「ご苦労様です。役員会でしたか?」
先日の参観日後の懇談会では個人的な話ができなかったので、二言三言息子の学校での様子を聞いた。
毎日息子は楽しそうに過ごしていると、そう言う学年主任に私は聞いてみることにした。
「息子のこととは関係ないんですが...」
保護者間の個人的なトラブルなんかを学校に話したところでどうなるとは思わなかったが、もしも息子の友人間にまで影響を及ぼすことになってはと、「こんな事がありました」的に学年主任の耳に入れておこうと思った。
学年主任はものすごく驚いた表情をしたが、私に対する噂話を聞くにつれ、何か思いつく様子だった。
「かづさんのようなお若い保護者さんは珍しいので、憶測が憶測を生んだんでしょうかねぇ...」
今なら特段珍しいことでもないが、当時テレビや雑誌では10代でママになっている方たちが「ヤンママ」と呼ばれ、物珍しく取り上げられていた。
ヤンママ=おもに成人前に出産したママ。
「ヤン」はヤンキー、ヤングなど。
今なら結構な問題発言になっただろうが、学年主任が言うには「この学校の保護者では初めて」と言うことだった。
私は当時27歳だったが、見た目が20歳そこそこで、金髪に近い明るめの髪色をしていたため、「ついにこの地域にもヤンママが出現したか!」と思われたようだ。
学校側は保護者の家庭事情を「家庭調査票」で、私の年齢などはあらかじめ知っているが、保護者達にしてみれば恰好のネタだったのだろう。
(当時の家庭調査票は、今と比べてかなり詳細に書かなければなりませんでした)
この地域に引っ越してきた際に、義母が「ここは社会的地位の高い人が住む街」と言っていたのを思い出した。
義父と同姓同名が多かった電話帳に、義母はわざわざ「公務員」と記載するほどプライドが高かったのだが、そんなもの義母ぐらいのもんだろうと思っていたが、その手のタイプはある一定数この世の中にはいるのだろう。
引っ越す際に何かしらの格付けチェックがあるわけでなし、はっきり言ってお金さえ出せば家も土地も買える。
法律で制限されている職業でない限り、戸建てであろうがマンションであろうが、お金さえ出せば(もしくはローンが通りさえすれば)家は買えるのだ。
それをなぜか「ここは社会的地位の高い人が住む街」と思い込んでいる人は実在し、それが高じて「なんであんな人がこの街に?」となるのだろう。
それはそうとして、ある種の謎は解けた。
暇な奥様達にしてみれば、ちょうどいいネタだったんだろう。
私にしてみれば、子どもの歌ではないけれど、「友達100人できるかな?」ではなく、気の合う友人が数人いれば十分だ。
特にその噂話大好きママたちと仲良くしなければならないわけではないので、なにかしらマウントしようとして来る時には淡々と論破することが多く、それもまた気に食わなかったようだが、私としては段々と楽しみになっていった。
広報役員だった私に同じ広報委員の上級生ママが「この漢字書ける?」と突然聞いてきて、私がさらさらと書いて見せると「あ、書けるんだ~ww」と笑われたこともある。
そして当時ワープロがPTA会議室にあったのだが、本来上級生ママたちが「PTAだより」の原稿をワープロで仕上げるのに、「私たち出来ないから、かづさんにお願いするわ~」と振ってきて、私がパチパチとキーボードを打ったのに驚き絶句し、それもまた嫌がらせや陰口のネタになった。
当時私は夫の顧客名簿を自宅のワープロで整理していたので、キーボードには慣れていたのだ。
何を言われても負けていない私を、彼女たちは苦々しく思っていたに違いない。
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