<この体験記を書いた人>
ペンネーム:kame
性別:女
年齢:51
プロィール:私の元にもついに更年期がやってきました。そのことがきっかけで夫に内なる宣戦布告を仕掛けることに.....。
51歳の春。
ついに更年期が私のもとにやってきてしまいました。
それは急激に体全体が熱くなったり汗が流れたり。
あるいは突如として心臓がバックバク。
まるで全力疾走でもしたかのような感じになり、これまでとは全然違う自分の体に戸惑います。
これは生活に影響が出そうだなと感じ、「更年期到来」を夫に知らせておかなきゃと、あれこれ状況を説明をしました。
そして最後に「更年期はみんなに平等にやってくるらしく、まあ、大人の思春期みたいなことだから深刻にならないほうがいいらしいの」と話したのですが、これがダメだったのです。
その後、腹痛を訴えても「更年期だからかな」、吐き気を訴えても「更年期は大変だね」で片づけられるようになりました。
これは事が深刻にならないようにとの夫なりの配慮だったのかもしれないのですが、そのときにはそんな風には考えられず、適当にあしらわれた私の不満は大爆発。
なんでもかんでも「更年期」として流すことで処理しようとする夫にムカつく気持ちが抑えられなくなり、仕返しをすることを決心しました。
ある日「ハムスターに噛まれた!」と指先に血がにじんでいる夫に一言「ハムスターも更年期なんじゃない?」。
そして別の日、お気に入りのデニムが破れちゃったと悲しそうな夫。
いつもなら「じゃ、新しいのを買いに行こうか」なんて言うのですが、「デニムも更年期なんじゃない?」とシレッと言ってやりました。
これには夫は唖然としつつ、「う、うん」と、困惑した返事をしていました。
きっと、この辺りから私の怒りに気づいていて、嵐が過ぎるのを待っているような感じに。
「でもね、嵐は過ぎないのですよ」と心の中でつぶやく私は更にたたみかけます。
それ以降、買い物しすぎても「更年期だから判断が鈍った」とすっとぼけてやりますし、約束の時間に遅れると「私の時計も更年期みたいで動きが変なんだ」とシレッと伝えました。
ほかにも、
夫:扇風機から変な音がするよ
私:扇風機は更年期なんだよ!
夫:車の燃費が悪くなったかも!
私:きっと車にも更年期は来るんだ!
夫:犬のう○ちが落ちてる!
私:更年期だから落としていったんだよ!
と、夫婦でちょっとおバカな会話が続きます。
最初は面白がっていた夫ですが、次第に「ど、ど、どうしよう」な雰囲気に。
そして私のご機嫌を取ろうと必死になり「お腹痛くない?」とか、「暑くない?」なんて私の体調を気にかけるように変わりました。
そんな夫の言葉に対してチラ見するだけで無視しつつ「そろそろ謝れ」光線を出していたら、ついに夫の口から「なんか、その、ごめんな」の一言が飛び出しました。
それ以来、夫は何かと私を気にかけるようになり、一生懸命にサポートしてくれるように変わりました。
今回の「なんでもかんでも更年期」作戦、夫の「ごめん」とサポート開始によってこのバトル?は私の完全勝利で終了しました。
更年期はきっとほとんどの女性に訪れますし、程度の違いはあっても辛いのは事実です。
しかし、夫婦の問題としてとらえ、夫のサポートがあればそれがどんなに心強いことか。
私の更年期は、これからどれくらい続くかわかりませんが、夫のサポートが続きますように。
そして、いつか何かで私の出番がやってきたら、そのときには全力で夫をサポートしたいと思います。
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