「しんどい」が加速する前に。モノが多い実家の整理整頓は「片付けをする自分」を大切にしよう/キッチン夫婦

こんにちは。ブログ『キッチン夫婦』を運営しているべにゆうです。

【前回】父が亡くなり一人になった母に「寄り添いたい気持ち」と矛盾する本音

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夫と私は5年ほど前から私の実家で親と同居している。

田舎にある古い広めの家で、メンテナンスも大変だし、住んでいる年数分の物も増え、色々と手がかかる。

父が健在の時は、実は片付けたくても片付けしづらかった。

父自慢の置物や飾り物はたいていは大きくて重いか、存在感がありすぎる物ばかりだ。

人が気に入って買った物に言うのも失礼だけど、だいぶ部屋に合っていなかった。

父は「いらない物は捨ててしまえー」と時々言うわりには、『俺の物』は捨てたがらなかった。

それは本人には"いらない物"ではないからなんだろう。

"自分にとって"と"相手にとって"は違うからしかたない。

ただ私にとっては父が買った飾り物は、心の底から"変わっているな"と思っていた。

母も"う~ん、あの人の趣味よくわからない。独特っていうのかな..."と。

地震で落ちて所々が欠けてしまった木製の高さ1mくらいの五重の塔。

しばらく壊れたまま飾っていたので、「お父さん、修理するとかも言わないってことは、あんまりいらないんじゃないの?処分しておくね」と母と話をして捨てた。

ところが2カ月ほど後に父が「どこにいった? まさか捨ててないだろうな?」となってしまったので、それ以来、父の物はどれも捨てることはしなかった。

その父が他界してからは、「お父さん、〇〇はもう捨てるからね」と心の中で断って処分している。

ただ今度は想い出が蘇ったり、寂しさを伴ってしまうので少しずつにしている。

そして母だが、自分でも言ってるように片付けが苦手な方だと思う。

身なりには気を遣っているしセンスもいいと思うから、そのセンスで家の中も整えたらいいのになあと娘としては思っている。

私が一番不思議を感じるのは、どうしてそれをそこに置くのかな?ということ。

最初は、仮に置いてるんだな?と思ったけどそうではなく、ずっとどうして?って思う場所にある。

DMや雑誌類、化粧品や日用雑貨などあっちとこっちと何か所にあるのかわからない。

バラバラになって物が入り乱れている感じが私は心地悪いけど、母は嫌じゃないからこうしているのだろう。

でも、茶の間や座敷間はお客さん来たりするし、他の人の目に入る場所は"見た目"をちょくちょく整えないと。

「1カ所に決めて置いたらどうかな?」

「化粧品関係は寝室にまとめて置くのは無理かな」

と言いたいけど、たぶん言われたくはないだろうから言わない。

そして普段は他の人の目には入らないから、何も言わないでおこうかなと思っているのが台所。

だけど、やはりほおってはおけない。

母は空いている平面があると、必ず何か置いちゃうので、作った料理を置く場所がなくなってしまう。

さらに生活用品類の片づけとは別に『やっかいだ』と感じるのが食品。

パントリーにずっと動かずある食品はどうしようか。

今まで何度かあるのが「お母さんこれ忘れてない? まとめてかごに入れておいたから」と知らせると、「それわりと新しく買った物なのよ」と言われること。

そうだとしても、消費期限はすでに切れている。

切れたからすぐに捨てなきゃとは思っていないけど、優先的に使おうね、消費してしまおうね、という意味で「もう食べたほうがいいかも」と伝えておく。

「うんわかった」と答える母だけど、結局そのままパントリーに置き忘れられる。

それを目にする度、これどうなるの~?って思う。

また私がフタを開けて、中身を捨てて洗って、ラベルをはがして、分別してゴミに出すのか...

1個や2個じゃない。

どろっとした物もある。

地味に時間もかかるんだけどなあ。

この作業はほんと嫌。

今までどのくらい捨てる作業をしてきたんだろう。

私はゴミ捨て係じゃないのよぉ!とどこかで思う。

自分の物でないと捨てる判断が難しいし、どうやって捨てるんだ?これ何ゴミ?と考えながらしていると、なかなか時間もかかり、全然進んでないような感覚になり、途中でやっぱりやめとこうか...という思いが浮かんだり。

そこである時『じゃあ全部使うものだ』として片付けてみたこともあったけど、引き出しなど収納スペースはすでにいっぱいなので、やっぱり普通にしては入らない。

入っている物の間隔を詰めたり、置き場所を移動させながら、出ている物をとりあえず全部入れてみた。

だいぶキツキツだった...。

あふれ出している物はしまえたが、「押し込めてしまわないで」と母から一言。

それもほんとそうだ。

わかる。

見えなくなるし、結果見つからないで使わないでしまったら良くないもの。

だから、しまい込まないようにするために考えてはいるんだけど...。

たとえ若くて体力があったとしても、この家、一気に片づけるなんてとてもできない。

途方もない労力がいる。

捨てる作業がたまって"しんどい"が加速する前に、ちょこちょこっとずつでもいいから気になったらするようにしよう。

母は私に「ありがたいとは思ってる」と言っているから、「どこに置いたの?」とか「〇〇知らない?」って言わせない程度にすること。

片付けをする自分こそが"気分良くいれるように"しよう。

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鶏ささみ肉の醤油麹漬けピカタ風

「しんどい」が加速する前に。モノが多い実家の整理整頓は「片付けをする自分」を大切にしよう/キッチン夫婦 ????????? 漬けピカタ風.jpg

材料

鶏ささみ肉...5本

大葉...10枚

醤油麹...大さじ2

薄力粉...大さじ2

卵...1個分

サラダ油...大さじ2

作り方

(1)ささみ肉は筋をとりのぞき、1cmほどの厚さになるようにめん棒などでたたいてから、半分に切る

(2)(1)を袋に入れ醤油麹を加え、揉みこんで冷蔵庫で1時間程度置く

(3)(2)に大葉を巻き薄力粉をうすくまぶす

(4)ボウルに卵を割りほぐし(2)を入れてからめる

(5)熱したフライパンに油をひき、両面色づくように焼く

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

キッチン夫婦・べにゆう

夫と2人で始めたブログの名前が「キッチン夫婦」です。料理や食べ物、食卓やキッチン関係のことを夫婦で話をして、そのことをブログに書いていけたらいいね、ということで始めたブログだからです。妻の私が記事を書いていますが、夫は記事にするアイディアを考えたりイラストを担当。その夫、私と結婚前の8年間ほど、シングルファザーで息子を育てていました。そして今年息子が就職で家を離れた。夫はさぞかし「息子ロス」になってしまうのではないかと心配されましたが、無事に乗り越えてきているように見える。その様子を見守りながら、コロナ禍のさなか夫が立ち上げた新規事業を手伝うべく、様々な発見と困惑に直面しながら日々奮闘中です。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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