父が亡くなり一人になった母に「寄り添いたい気持ち」と矛盾する本音/キッチン夫婦

こんにちは。ブログ『キッチン夫婦』を運営しているべにゆうです。

【前回】父が亡くなって残された母の「孤独」。"近くにいる娘"にできることは?

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「配偶者の死は人生の中で最大のストレス」

「配偶者を亡くした人には半年間は特に気をつけること」

何かでそう聞いたことがある。

昨年9月に父が、12月に愛犬が亡くなった。

私は母に対して「できることはしよう」、「寄り添ってあげなければ」と思い、よく観察するようにしてきた。

父の話をしたそうな時は積極的に聞き、他のことでも以前より多く話を聞いたり、一緒にいる時間を増やしたりするようにしてきた。

けれど心がけている"つもり"でも、実際は"つもり"にしかなっていないこともあったので反省だ。

忙しい時に母から頼みごとをされると、自分のことを優先したい気持ちから「ああそれ、後から」とか「ん?こないだ言った通りだよ」とか、反射的に言ってしまう。

「良くない良くない。こんな接し方じゃダメだ」と思い直して、母のところへ戻り、ばつの悪さを感じながら、「何すればいいんだっけ?」となるべく明るめに言い直して取り組む。

そんな振る舞いになってしまっていることがある。

気が付くと"私にだけ頼らないで"っていう気持ちがたまって、そんな自分にイライラ。

同時に自己嫌悪も感じている。

母が私に頼ると言っても、実際はたいしたことではない。

冬物を圧縮袋に入れて押し入れにしまう、固い瓶のふたを開ける、録画を確認したり削除したりする、乾電池の交換をする、ゴミ出しをするとか、書き出してみればなおさら小さなことだとわかる。

よく考えたら父がいるいないに関係なく、父はいてもしなかったことだし、母に急に頼まれ始めたわけでもないのに、なぜ今さら"私にだけ頼らないで"なんて気持ちになってしまうのだろう。

そして時々ふと頭をよぎるのが、「ん~誰か手伝ってくれないかな。特に兄と弟。母にお菓子とか小さなプレゼントでもいいし、何かしてくれないかな?」という感情だ。

私には2つ上の兄と2つ下の弟がいて、二人とも遠くない場所に住んでいる。

二人に対しては、頼まれなくても「手伝えることある?」と聞いてくれるような気遣いはないのかな?と思っているのが本音。

ただ、私と夫が母と同居しているわけだから、兄や弟が人の家のことにあれこれ言うのも違うのかなあと思ったり。

いやいや、それもそうだけど、お母さんに対してもう少し気遣いとかないの?と考えてしまうのは、厚かましいのかな。

最近ちょっとしたことで、感情が不安定になりがちかもしれない。

母に言ったはずのことを「聞いてない」と言われたり、買ってきたものに不満げだったりすると、私は簡単に落ち込んでしまう。

"してあげたのに"みたいな偉そうな感情が根っこにあるからだろう。

"そんな風に言われるならしなきゃよかった"と思って、必要以上にマイナスの感情がわき上がってくる。

少し疲れたみたい。

誰とも話したくないから少し一人になりたいって思うこともたまに。

母もそうだが私も父を亡くした寂しさが心にある。

私自身も少し自分を振り返ることが必要かもしれない。

今年の春には、母がリビングや寝室を模様替えしたいと言うので、リクエストを聞きながら一緒に整えた。

「おかげで部屋が明るくなった」「おしゃれになった」と言ってもらえたし、心地良く過ごせているようで私も嬉しくなった。

がむしゃらになり過ぎるな。

スローダウンでもいい。

ほどほどに。

親切の押し付けみたいにならないように。

母のためにも自分のためにもとりあえず少し気を抜くことにした。

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きゅうりのガスパチョ風

父が亡くなり一人になった母に「寄り添いたい気持ち」と矛盾する本音/キッチン夫婦 きゅうりのガスパッチョ風.jpg

材料(4~5人分)

きゅうり...2本

にんにく...1/2個

プレーンヨーグルト...150g

バゲット...2切れ(薄めのスライスで)

オリーブオイル...大さじ2

白ワインビネガー...小さじ2

塩、こしょう...各少量

ミントの葉...少々

作り方

(1)きゅうりはイボイボをとるようにピーラーで皮を剥き、塩をまぶしておく ※緑の皮はなるべく残す

(2)バゲットは10分程度水に浸す

(3)ミキサーに、ぎゅっと水けを絞ったバゲット、きゅうりとその他の材料を入れてスイッチを入れ、滑らかになるまで混ぜる

(4)グラスに入れて、オリーブオイル少しをたらして、ミントの葉を飾る

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

キッチン夫婦・べにゆう

夫と2人で始めたブログの名前が「キッチン夫婦」です。料理や食べ物、食卓やキッチン関係のことを夫婦で話をして、そのことをブログに書いていけたらいいね、ということで始めたブログだからです。妻の私が記事を書いていますが、夫は記事にするアイディアを考えたりイラストを担当。その夫、私と結婚前の8年間ほど、シングルファザーで息子を育てていました。そして今年息子が就職で家を離れた。夫はさぞかし「息子ロス」になってしまうのではないかと心配されましたが、無事に乗り越えてきているように見える。その様子を見守りながら、コロナ禍のさなか夫が立ち上げた新規事業を手伝うべく、様々な発見と困惑に直面しながら日々奮闘中です。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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