皆様こんにちは、『くるメモ』の管理人"くるぴた"です。
【前回】深夜1時に「ピンポーン」と隣人女性。挨拶もしたことないのに...一体何ごと!?
なさぬ仲の嫁姑関係は難しいと、よく聞きます。
私は現在独りで生活していますが、過去の結婚生活において、嫁姑の争いみたいなものはそれほど経験していません。
晩婚のせいか関わった期間がそこまで長くはなく、住まいは同じ市内とはいえ端と端くらいに離れた場所に住んでいて、程よく距離感があったのが幸いしたのかもしれないです。
義母は気性が激しい部分があり、失敗した時などに強く叱られたことは何度かありましたが、元々はカラッとしたタイプ。
そのため普段はごく普通に仲良くさせてもらっていました。
義兄夫婦も温和な人達で、一族で集まった際には楽しく過ごしていました。
しかしある時、義兄夫婦が集まりに来れなかった時のこと。
私が義実家の台所で片づけをしていると、ダイニングの方から義両親がひそひそ会話する声が聞こえてきたのです。
「〇〇さんは、あの時あんなことをしていたからダメだ」みたいに、二人は義姉を辛辣な言葉でこき下ろしていました。
義姉は私よりもよっぽど『良いお嫁さん』をしていたのに...。
義母と義姉は同居していた時期があります。
だから余計に粗が目立ったのでしょう。
人の心、そして人間関係は、表面だけでは分からないものだと知り、当時は震えあがったものです。
震えあがると言えば、もう10年以上前になりますが、スーパーに買い物に行った時、こんな場面に遭遇したことがあります。
私が支払いを終え、買った物をレジ袋に入れるサッカー台のところに行くと、そこに60代くらいの女性と、2歳になるかならないかくらいの小さい男の子がいました。
二人とも身なりが良く裕福そうで、お祖母さんと孫のように見えました。
私もすぐ隣の台で、自分の買ったものを袋に入れようとしたところ......横から小さいけれど、地の底から響くような低い声が聞こえてきたのです。
「おまえさえいなければ良かったのに...」
お祖母さんらしき女性が、男の子に向かって放った言葉でした。
女性は、なおも男の子に向かって、ずっと怨嗟のこもった声で、呪いの言葉をぶつけています。
「おまえがいたから、あんな女が......して......で」
「息子はあいつに騙されて......だから......」
男の子は言われている内容をまだ理解してないようで、無表情で黙って聞いていました。
大声で怒鳴りつけているわけではないし、音楽も流れていたので、ところどころ聞こえない部分もありましたが、店内はそんなに混んでなかったので、側にいた数人には女性の言葉の内容が分かったと思います。
途中、何度かその人に声を掛けようか迷ったけれど......結局できませんでした。
しばらくそんなことが続いた後、荷物を袋に詰め終わったのか、女性は男の子を台から抱きかかえるようにして、お店を出て行きました。
私はただの通りすがりで、その二人の環境、状況を知りません。
あの女の人がなぜそんなことをするようになったのか。
男の子の母親はどうしているのか。
でも、もしも普段から嫁姑の中が悪かったら、子どもを預けたりはできない気がします。
あの人が普段は何も言わずにお嫁さんと接していて、お嫁さんは何も知らずに、安心してお姑さんに子どもを託しているとしたら、とても怖い話です。
まだ男の子が言葉を理解できないから、何も起こってないけれど、もしこれで言葉を理解できるようになったら、どれだけ傷付くでしょうか。
いや、言葉が分からなくても、自分の周りに流れる空気を読めるようになったら...... それを考えると、あの時何もできなかったことを後悔する気持ちが湧いてくるのです。
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