サービス内容は?費用は?想像以上に大変だった父の「介護施設」選び/キッチン夫婦

こんにちは。ブログ『キッチン夫婦』を運営しているべにゆうです。

【前回】父が亡くなった後に感じた「強烈な後悔」。余命わずかと分かっていたらもっと

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父の介護施設選びは同居している私に任されていたが、元々の性格のせいなのか、こだわり過ぎなのか、施設選びは難しいなと感じた。

特に探し始めの頃は、出てくる用語がわからなくて戸惑った。

「ここの施設は老健なんですけど」

「こっちは特養で」

そう言われても、

「ろうけん? とくろう?...じゃない、とくよう?」

どう違うのか、何の略なのか、当然中身の違いもわからなかった。

簡単に説明はしてもらっても、そのほかにたくさん話すことがある中で覚えるまではできず。

最初の病院では、ソーシャルワーカーさんが2つ紹介してくれた施設が、老健と特養だった。

アドバイス通り、すぐに見学し仮申し込みをした。

次に転院した病院では、相談員さんがまずは自宅に近い施設のサ高住を紹介してくれた。

1階が病院で2階が入院患者、3階が介護施設というタイプ。

医療面で安心なのかなという点と、自分たちが面会に通うのにいい近さがすごい魅力だった。

それでも、ここで決めてしまっていいのかすごく迷う。

仮申し込みはしたが、雰囲気がしっくりこなくて別にも探したいと相談した。

父が医療を受けながら住む場所になるし、 父と母の大事なお金を使うのだから、責任重大と思いプレッシャーだった。

その時、相談員の方が「では老健でリハビリしながら回復してから特養に移るっていうのもいいと思うんですよね」とお話してくれたが、よくわからない。

「でも入院した時、先生は、ぎりぎり生きてるような治療が難しい厳しい状態、ともおっしゃっていたんですけど」と言うと、「入院当初はそうだったんですけど、今は順調に回復していて、先生もいつでも退院できると言っているので」と相談員さん。

父はそもそもリハビリっていうものできる?

私の思うリハビリのイメージから違っているのかな。

老健っていうのを調べたけど父に適しているの?

適しているから紹介してくれるんだろうけど、納得するところまでいかない。

また、介護付き有料老人ホームを見学した時は、担当の方が病院の相談員さんと知り合いらしく、「入院中になんとか自分で車いすに座れる状態までしてくれて、こちらに入ってくれたら外に散歩もできるし、そうAさん(相談員)に声かけておこうかな」と言う。

いやいやそういう...。

なんか違う。

父の回復状態が良い方向なら当然良い方向で考えたいのは間違いないんだけど、何を優先して決めていいかちょっと混乱してきていた。

何が違うの?から始まり、説明してもらっても理解しきれていない消化不良な自分にかなりもやっとしたので、少しだけど勉強した。

施設の区分や名称とサービス、介護度による費用面の差、医療用語。

そうしながら施設を見学していく中で少しずつわかってきた。

わかってくると、どう選ぼうかが見えてきた。

父にとって今、必要な条件で探して決めよう。

必要な条件は、看護師と介護士が24時間常駐。

機械浴、たん吸引、在宅酸素療法、看取り対応可。

医療施設との連携。

そして面会の自由。

ペットとの面会、万が一の場合の家族の宿泊、それはもし無理でも仕方ないか。

施設によって入居や入所の手続きに関わる提出書類も変われば、 お金の支払い方も変わる。

そして条件がそろっていてきれいで雰囲気も良さそうと思う施設は、ほとんどの場合費用が高すぎる現実も知った。

妥協点も判断しないといけない。

父の場合、要介護5で3割負担。

毎月の費用は母にとって負担に感じる額だったようだ。

想定よりも毎月の費用がかかりそうだと知り、母が少し不安そうに見えた。

私もそんなにかかるんだあと驚いた。

そんな中でも「毎月の費用でどうしてもピンチになったら兄弟3人で負担して出すから」という話を兄と弟とできたのは良かったと思う。

費用など母と相談しながら疑問をつぶしていく。

ふだんは"介護施設って新しいの次々できているなあ"と感じていたわりには、親の施設探しを始めたら選択肢はそれほどないな..とも知る。

さらに母が「知っている人ばかりがたくさん入っている施設は避けたい」と暗に言っているのがわかった。

比較検討のために20近くの施設の資料を取り寄せた。

見学した施設は8つ。

最終的に決めた施設には、最初私一人で見学に行き、父に合っていると思って、最終的に母と知人、夫と私の4人で行き決めた。

父が入る介護施設選び。

正直何をどう聞いたら良いかわからない面があったり、皆が忙しそうで遠慮が働いたりもした。

自分が体験する立場になって、介護保険のことや介護施設のことをたくさん調べて、知識を得れたことは良かったと思っている。

変な言い方だけど、病院だったり地域包括支援センター等にもっと"うまく"相談に乗ってもらえるようになりたい。

この経験のおかげで今度があればもっと要領よく要点を聞けるだろうし。

けど当然ですが、今度はない方がいいです。

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高野豆腐の玉子焼き風とハムチーズのサンド

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材料(2人前)

高野豆腐...2枚

食パン(4枚切り)...4枚

薄切りハム...2枚

スライスチーズ...2枚

トマトの薄切り...2枚

牛乳...1/2カップ

卵...2個

砂糖...大さじ2

バター...大さじ1

粗びき黒コショウ...適量

作り方

(1)高野豆腐をぬるま湯に10分浸して、取り出したら水気を絞る

(2)高野豆腐の横面に切り口を作り、チーズ、ハム、トマトを入れる

(3)牛乳、卵、砂糖を混ぜ合わせ、(2)の高野豆腐を両面3分ずつ浸す

(4)熱したフライパンにバターを溶かし(3)の高野豆腐を弱めの中火で両面をこんがりするまで焼く

(5)食パンに(4)の高野豆腐を挟み、半分に切り、粗びきコショウをふりかけて出来上がり

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

キッチン夫婦・べにゆう

夫と2人で始めたブログの名前が「キッチン夫婦」です。料理や食べ物、食卓やキッチン関係のことを夫婦で話をして、そのことをブログに書いていけたらいいね、ということで始めたブログだからです。妻の私が記事を書いていますが、夫は記事にするアイディアを考えたりイラストを担当。その夫、私と結婚前の8年間ほど、シングルファザーで息子を育てていました。そして今年息子が就職で家を離れた。夫はさぞかし「息子ロス」になってしまうのではないかと心配されましたが、無事に乗り越えてきているように見える。その様子を見守りながら、コロナ禍のさなか夫が立ち上げた新規事業を手伝うべく、様々な発見と困惑に直面しながら日々奮闘中です。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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