想像以上に大変だった夫の死後の手続き。車上生活していたトラックからはゴミの山が.../chii

別居中の夫が、亡くなり、早いもので5カ月がたちました。

【前回】別居中だった夫の死。10年ぶりに元我が家へ行くと、ご近所からはクレームの嵐

想像以上に大変だった夫の死後の手続き。車上生活していたトラックからはゴミの山が.../chii pixta_105414291_S.jpg

警察からの連絡で夫の死を知ったわけですが、最初に思ったのは、何から手をつけていいかさっぱりわからないということ。

本当にパニックになっていました。

でも、冷静に一つずつ片づけていくことにしました。

まずやったのは、ご近所の方からクレームになっていた庭の木の伐採です。

応急処置的に、伸びた枝や葉っぱの伐採を近所の業者さんにお願いし、こちらは費用が10万円ほどかかりました。

その次にやったのは、夫が使っていた2トントラックを手放す手続きです。

実は、夫は亡くなる一年ほど前から、トラックで車上生活をしていたようでした。

家に帰っていない、車の中にいると、本人から聞いていたのです。

具合が悪いと訴えてきた時には、家に帰るようにすすめていたのですが、昨年の夏はずっと車上生活をしていました。

あの酷暑をよく乗り越えたと思いますが、10月に亡くなる寸前は家に帰るようになっていたようです。

それだけ身体がきつかったのかもしれません。

元わが家の庭に、デーンと置いてあった2トントラック、これを何とかしなければと、スマホでいろんな業者さんを探しました。

その中から、訳ありのトラックをなんでも引き取りますと書いてあった東京の業者さんに、引き取りを依頼しました。

すぐに来てくれて、立ち会うことになったのですが、業者さんの第一声は、「これはひどい!今まで取引した中で一番ひどい」という言葉でした。

何がひどいって、トラックの中の状態です。

業者さんと私と二人で、運転台の掃除に取り掛かったのですが、毛布、古着、帽子、ズックが汚れた状態で詰め込まれており、あっと言う間にゴミ袋はいっぱいになりました。

見覚えのあるジャンバーや、上着を見て、悲しくなりました。

なんで、こんな暮らしに落ちぶれてしまったのだろうと、思ったのです。

コンビニのおにぎりやパンも、いくつか出て来て、牛丼のカラ容器、カラになったペットボトル、缶コーヒー等々、ここで生活をしていたということが、よくわかりました。

そして運転席のメーターや、ギア、ハンドルは埃と油にまみれており、目を覆いたくなりましたが、業者さんは、セッセと洗剤と古タオルで、掃除をしてくれました。

こんな状態で、引き取ってもらえるのだろうかと不安に思い、「あのーどれくらいで引き取ってもらえるでしょうか?」と聞いてみました。

業者さんの答えは、10万円だということで、すぐに引き取りをお願いしました。

トラックの中から車検証を見つけたのですが、なんと亡くなる数日前に、車検が切れていたのです。

夫にはもう車検を受ける気力も残っていなかったのかと思いました。

車検が切れていても、引き取りはOKということで、翌日には違う方が引き取りに来てくれました。

トラックの名義変更も代行してやってもらえて、おまけに自動車税も未納だったのですが、業者さんの方で支払ってくれることになりました。

なんて親切な業者さんなんだろうと思いましたが、夫所有の2トントラックは、整備してキレイにすれば、まだまだ高値で売れるものだったのかもしれません。

一カ月後くらいに、手続きがすべて完了し、10万円を振り込んでくれました。

夫が愛用していた2トントラックは、もうどなたかの手に渡っているのかもしれません。

その次にやったのは、家が売れるのか?という不安があったので、不動産業者に見積もりを頼みました。

60代の女が一人、やったことのない手続きばかりで、戸惑いの連続でした。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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chii

モラハラDV夫の家を飛び出し、10年目のchiiと申します。離婚には応じてもらえずに、現在も熟年別居中です。つい最近、共に暮らしていた大学生の息子が自立をして一人暮らしになりました。某スーパーでサービスカウンターの仕事をしています。パートなので生活は楽ではありませんが、結婚生活が地獄だったからこそ、現在の一人の時間に幸せを感じています。別居直後から書き出した「60代小さく暮らす」お一人様の老後がテーマの「お茶のいっぷく」を書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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